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チベットにおけるチベット人学校の再教育キャンペーン:カンゼで学生が拘束される

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(2006年6月19日 Tenzin Choephel(Phayul.com カトマンズ通信員))

中国政府はチベット人学校の生徒向けに再教育キャンペーンを始めたとみられる。これは最近のチベット人の「チベットにおけるチベット人の毛皮飾り付き衣装着用に反対する」キャンペーンへの係わりを阻止するための措置との見方がある。

甘孜(カンゼ)チベット族自治州から最近逃れてきた若いチベット人学生によると、制服姿の兵士が学校にやって来て、「チベット人は動物の皮を燃やしてはならない、もし燃やしたいなら自宅で個人的に行うように」命じたという。さらに、「兵士たちはクラスごとにダライラマ法王を好きかどうか尋ね、好きではないと答える学生がいれば法王の写真を踏みつけるよう促すのです。私にはそのようなことはできるはずもなく、自分のクラスの番が回ってくる前日にチベットから脱出しました。生きている限りそのようなことはできるわけがありません。死んだほうがましです」と彼は語った。彼がラサに辿り着いてから家に電話したところ、法王に敬意を払った罪で17人の学生たちが逮捕され軍に拘束されたと両親から聞かされた。この電話での会話の直後に彼はラサを発ちネパールに向かったため、拘束された学生たちのその後は不明である。

今年のカーラチャクラ灌頂において、ダライラマ法王はチベットの人々に向けて虎、豹、川獺など絶滅危機に瀕している動物の毛皮の使用に反対するメッセージを発せられたが、それが中国当局を苛立たせているようだ。チベットにおけるチベット人の民族意識を高めかねないと懸念してのことだろう。アムドにおける「公衆の面前での毛皮焼却禁止令」発令後、現在はカムにおいても発令され、人々は人前で公然と動物の皮を焼却できない状態が続いている。