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チベットが解放されるまで、中国オリンピックはありえない ー チベット青年会議、ハンストを主導 ー

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(2006年2月15日 チベット青年会議

2月14日午前4時、TYC(チベット青年会議)は、イタリア・トリノの聖ピエトロ寺院でチベット組織の後押しを得てハンストを決行した。秘書官のぺマヤンチャン氏は開始宣言の中で、冬季オリンピックが開かれているトリノでハンストを行う重要性とその目的を語った。プログラムは、厳かなチベット賛歌の演奏に合わせたデンティスクモノラムの暗唱とともに始まった。黙とうは独立運動で自らの命を犠牲にした勇敢なチベット人のために捧げられた。

オリベロ氏の代理人であり、SERMIG(青年使節団)の指揮官であり、開会式の主賓として招かれたアンドレア氏は、ハンガーストライカーたちと結束を誓いながら、チベットの人権状況を改善するために中国に圧力をかける効果的なプログラムを遂行することを引き受けた。

SERMIGは世界中に強いネットワークを持つ使節団体の一つである。裁判院長官のエンリコ・ブエミ氏もまたチベット解放運動に対する結束を誓った。

バルデン・ギャッツォ氏は、以前政治犯として投獄されたハンガーストライカーであるが、体調が好ましくないにもかかわらず、TYCが主催するハンストに参加できることに対する喜びと誇りを述べた。そしてスピーチの中でIOCに対し、オリンピックの主義と理念をもう一度掲げることを強調した。彼はまた、中国の牢獄の中で苦しんだ33年間に及ぶ拷問の経験を語るとともに、TYCがデリーの中国大使館前でチベットの政治犯を死刑から救うためにデモを行ったことも回想した。

他の演説者としてタンディン氏、ケルサン氏、クラウディオ氏、ロザンナ氏が呼ばれた。タンディン氏はチベットの団体に所属しており、イタリアでのハンストメンバーの一人である。ケルサン氏は前チベット青年議会の議長を勤めた。クラウディオ氏はチベット人のための運動を行う一人で、ロザンナ氏はトリノの急進派政党に所属する議員である。TSG(Members of Tibet Support Group)のイタリア支部もこのプログラムに参加した。演説者は激励と感謝の念を他の支援者に表した。

「チベットが解放されるまで、中国オリンピックはありえない」と書かれたマスコミ向け資料は多くのメディアに流された。

【三人のハンガーストライカーの簡単な紹介】

Palden Gyatso パルデン・ギャツォ


チベット、パナンで生まれる。彼はチベットの政治犯として最もよく知られる人物の一人。1959年から33年間、中国の刑務所に服役していた。服役中の体験を綴った本『雪の下の炎』の著者。この本はすでに19ヶ国語に翻訳され、祖国と自由を愛する最もパワフルな男として評価されている。彼は執筆活動とともに、これまでに20カ国以上をめぐり、チベットの完全な独立を熱心に訴え、国連を始めとする様々な国際フォーラムの場で、中国支配下で受けた体験を語ってきた。

参考:

Sonam Wangdue


亡命地で生まれる。彼は新しいチベット人、自由への闘志の炎を心に抱く現代の若者の典型である。自由と解放を求める彼らの情熱は不屈で強固である。ダラムサラのTCV高等学校の卒業生であり、デリーで二つ目の学位を取得。チベット映画『ドリーミング・ラサ』『ウィ・アー・ノー・モンクス』などの映画で主要人物としてクレジットされている。デリー滞在中、TYCの活動に積極的に参加し、RTYC(Regional Tibetan Youth Congress)デリー支部の幹部として従事した。

Tamding Choephel


亡命地で生まれる。故郷の地を目にしたことはないがチベットの独立の実現に向けて活動する若者の典型である。チベット民族中央学校を卒業。その後はセラ・ジェイ寺院で仏教思想を学んだ。彼はイタリアにあるチベット文化館の設立者であり、現在はチベット共同体の副会長を務めている。

三人のハンガーストライカーたち。中央が老僧パルデン・ギャツォ