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ダライ・ラマ法王の誕生日 東京で祝賀会開催

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(2011年7月4日 東京)

週末の休日に合わせ、7月6日の4日前となる土曜日、東京の中心部にあるホテルオークラで、チベット人と日本人により、ダライ・ラマ法王の76回目の誕生日祝賀会が行われた。

イベントはダライ・ラマ法王日本代表部事務所が主催した。

祝賀会の始まりには、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所ラクパ・ツォコ代表がダライ・ラマ法王の写真へ長寿祈願とマンデル・テンサムを捧げ、参加者はこれに続いた。

ラクパ・ツォコ代表は開会の辞でゲストたちを歓迎し、イベントへの心暖かい参加に感謝した。

それから簡単に、チベット人社会だけでなく世界中に対するダライ・ラマ法王の、人間の価値と平和、正義、民主主義の促進における、特筆すべき貢献について語った。

また、「法王のリーダーシップとビジョンのおかげで、今日、チベットの人々は民主的に選出された指導部を持ち、国際社会と共に着実に前進しています。この点で、中国は私達に遅れをとっています」と語った。

民主党議員であり、チベット問題を考える議員連盟会長でもある牧野聖修氏は、ダライ・ラマ法王とチベット人へ向けて祝辞を述べた。牧野氏は、幸運にもダライ・ラマ法王と同席する多くの機会を持つことができ、法王の非暴力と人間の善に対する揺るがぬ信頼にいつも感動し、恐縮したと語った。

さらに、中国指導部はダライ・ラマ法王を中傷するのをやめ、法王から民主主義と調和のとれた社会について学ぶ必要がある、と述べた。

牧野氏は、日本の国会議員の創立メンバーの一部が、与党の実権を握っていることを伝えた。「民主党は中国との良好な関係を維持しようとしています。それは重要なことですが、チベットの人々の夢とダライ・ラマ法王のビジョンができるだけ早く実現するよう、最善を尽くしましょう」と述べた。

今年のダライ・ラマ法王来日を主催する和歌山県 高野山大学の代表者は、集まった人々に挨拶し、訪問のスケジュールを紹介した。

昨年ダライ・ラマ法王の来日を主催した沖縄の長嶺医師と、大阪商工青年会議所の近藤会長は、いかに法王の訪問と、平和と調和へのメッセージが、僧侶にも一般の人々にも気づきを与えたかを説明した。

早稲田大学の石濱教授は、ダライ・ラマ法王から、民主的に選出されたチベット人指導者への政治的権限の委譲という、チベット政治システムの変化による影響について講演した。

教授はこれを「チベット史の転換点」であるとし、チベット政治組織の民主化を通じてチベット問題を意味のある生きたものにしようとする、法王の指導力とビジョンを絶賛した。

エンターテインメントとして、タシ・クンガ氏率いる日本ダムニェンクラブが生き生きとしたダムニェン(チベットギター)の演奏を披露し、「Dawai Shonnu(若き月)」を歌った。直子氏とその生徒によるグループ、ガガトト(幸せと喜び)は、ダムニェンを演奏し「Pangyen Metok」を歌った。チベットの伝統的な衣装を着た日本人による楽しい歌のパフォーマンスは大好評で、割れんばかりの拍手とアンコールのリクエスを受けた。

写真家の薄井氏は、ダライ・ラマ法王のミニ写真展を行った。華道家 前野博紀氏とそのスタッフは、ステージのフラワーアレンジメントや装飾を行った。何人かの著名なチベット支持者からはこの慶事にあたり、暖かいメッセージとともに花が贈られた。

祝賀会には約200人が出席し、中には、はるばる沖縄や九州、大阪などの遠方からの参加者もあった。祝賀会はダライ・ラマ法王日本代表部事務所のT.G.アリヤ氏からの謝辞で幕を閉じた。

在日チベット人コミュニティーはこの日、新宿区の日本寺院情常圓寺で、チベットファッションショーとモモパーティーを開催した。

ダライ・ラマ法王代表ラクパ・ツォコ氏は翌日韓国へ向けて出発し、ソウル市内で初めて、約300人が参加する同様の祝賀会を執り行う。


(翻訳:熊谷惠雲)