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ダライ・ラマ法王、民主主義功労勲章を受賞

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(2010年2月12日 Tibet.Net )

2007年10月17日、ワシントン・連邦議会の外に集まった群集に手を振るダライ・ラマ法王

ワシントンDC: 全米民主主義基金(NED)は、ダライ・ラマ法王の民主主義と人間の尊厳への貢献をたたえ、民主主義功労勲章(Democracy Service Medal)を贈ることを決定した。授賞式は2010年2月19日、午前10時30分から、米議会図書館のクーリッジ講堂で行われる。

ダライ・ラマ法王は式場のおよそ500名の人々に向けて挨拶を述べるものと思われる。今回のワシントンDC訪問ではその他の一般講演等の計画はない。

NEDのカール・ガーシュマン代表はダライ・ラマ法王とチベット民族をたたえる意義について次のように述べた。「チベット民族が彼らの文化を守るために大変な思いをしているのは周知のことである。ほとんど知られていないことは、ダライ・ラマ法王が、行政システムを改善しようとチベットを離れる以前から努力されていたことだ。亡命以前にその実現は叶わなかったが、今日、亡命チベット社会は最高法規である憲章のもとに民主主義を実行している。彼らは民主的に選出された議員からなる代表者議会と最高司法委員会をもち、日々の意思決定には亡命チベット人によって選ばれた主席大臣が従事している。ダライ・ラマ法王ご自身がよくおっしゃることだが、中国の全体主義に反対するだけでは十分ではない。それに代わる民主的な選択肢を示す必要がある。」

さらにガーシュマン氏は、「チベットの人々は逆境を精神的強さに変え、不公平に苦しむ世界中の人々の大いなる励みとなった」と付け加えた。

授賞式は報道関係者に公開される。授賞式関連の報道を歓迎すると主催者は語った。
全米民主主義基金は世界各地の民主主義を支援する民間非営利の基金。1983年に設立された。90カ国以上の国々で民衆のための民主活動の支援を行っている。


(翻訳:中村高子)