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ダライ・ラマ法王、李登輝元台湾総統の死去に哀悼の意を表明

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2020年7月31日
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ

初の台湾訪問で、挨拶を交わされる李登輝台湾総統とダライ・ラマ法王。1997年3月27日、台湾、台北

台湾の李登輝元総統の訃報を受け、ダライ・ラマ法王は、夫人とご遺族に向けて書簡を送り、哀悼の意を表明された。書簡のなかで、法王は次のように述べられた。

「ご存知の通り、私は1997年に初めて台湾を訪問した際に、李登輝総統にお目にかかりました。それは台湾に総統直接選挙制が導入された翌年のことで、李登輝氏は直接選挙で選ばれた初の総統となったのでした。その後も台湾での再会をはじめ、各地の平和フォーラムでもお目にかかり、李登輝総統は私にとって大切な友人となりました」

「台湾の民主化において、李登輝総統は計り知れない功績を残されました。こんにち、台湾は豊かな文化遺産を有する活力ある民主社会として成功を収めています。私たちが捧げることのできる最高の追悼は、彼の勇気と決意を忘れないこと、そして民主主義に対する献身的な姿勢を見倣うことではないでしょうか」

法王は最後に、「李登輝総統はチベット人にとって同志であり、チベット人を支えるためにできる限りのことをしてくださいました」と述べられた。