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ダライ・ラマ法王、仏陀の教えで地球規模の緊迫感を取り除くよう要請

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(2007年1月16日 Press Trust of India)

(インド・カルカッタ)本日、チベットの精神的指導者ダライ・ラマ法王は、戦争の脅威、テロ、信頼の欠如によって地球規模で緊迫感が高まっていることに対し、仏陀の教えを広めることでこの緊迫感を取り除いていくよう要請した。

ダライ・ラマ法王は、戦争の脅威、テロ、世界中で信頼と寛容が欠如していることから生じている緊迫感を憂慮して、「互いを敬うこころ、寛容なこころ、愛、慈悲こそが仏教の真髄です。そのようなこころが平和、友好、宗教的な調和をもたらしてくれるのです」と述べた。

ベンガル仏教会(Bengal Buddhist Association)が主催した第2550回仏陀聖誕祭(Buddha Jayanti Celebrations)の開催に際して、ダライ・ラマ法王は次のように述べた。「21世紀に入り、あまりに多くのことが急速に発展しています。そして同時に、ネガティブなこころ、寛容なこころの欠如、互いを敬うこころの欠如が原因で、危機や不信が生じています」

そのような危機や不信はすべて仏陀の教えを広く伝えることによって取り除くことができる問題であり、《寛容、忍耐、信頼、愛、慈悲をもって、異なる宗教の者同士が互いに敬いのこころを示しなさい》という仏陀のメッセージによって解決できる問題なのだとダライ・ラマ法王は語った。

ダライ・ラマ法王は、中国、日本、急成長してきた西洋諸国において自殺をはじめとする社会問題が噴出していることにも憂慮を示した。

「われわれは互いを敬うこころを養わなければなりません。ものごとを全体的に見て、問題が複雑になるのを避ける判断ができるよう、洞察力を養わなわなければなりません」と述べてから、「寛容と許しの精神こそが幸福の源なのです」と付け加えた。