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{ダライ・ラマ法王、アッサムの民族間抗争に悲嘆の意を表明}

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(2012年8月15日 Asia News International (ANI))

ダライ・ラマ法王は、アッサムで発生した民族間抗争について悲嘆の意を表明し、「インドの人々は宗教的調和を実践し、非暴力の道を歩まねばならない」と語った。

以下は、ダライ・ラマ法王が8月13日にメディアに向けた談話である。

「非常に悲しいことです。これまで私は人生のほぼすべてを調和の促進に捧げてきたからです。インドには、長年にわたるアヒンサー(非暴力)の文化がありますし、異なる宗教を信ずる者同士の調和の文化もあります。もちろん、ちょっとした諍いや問題はあちこちであります。しかし、全体として、インドは素晴らしいと思います。インドの人、一人ひとりを見れば、その人がどの宗教を信仰しているかにかかわらず、あるいはまったく何も信仰していなくとも、長年のインドの伝統である非暴力と宗教的調和を私たちは見出します。このことを忘れてはならないと思います。」

また、賄賂反対運動家のアンナ・ハザレ(Anna Hazare)やヨーガのグル、バーバ・ランデ(Baba Ramdev)が率いるいくつかの賄賂反対運動について意見を求められると、ダライ・ラマ法王は次のように語った。

「この質問に関しては、私は常々明確に申し上げています。収賄は、お金という分野において他者の権利を搾取することですから、ある種の暴力です。ゆえに収賄があることはじつに悲しいことです。インドは基本的に信仰心の篤い国ですし、インドの人々はいつもカルマについて話しています。収賄がきわめてネガティブなカルマの行いであることは間違いありません。ゆえに避けて然るべきです。私は、彼らが行なっているような運動は、国民や国のリーダーたちにこのままではいけないと気づかせてくれる点で役立っていると思います。」

長年、インドでは賄賂の贈与が日常的に行われ、電気を引くことから仕事上の契約に至るすべてに影響を及ぼしてきた。しかし、最近の収賄事件では、大臣が拘置され、億万長者が嫌疑にかけられるなど、前例のないことが起きている。

インド政府は、さまざまな面で収賄に関与しているとして、厳しい批判にさらされている。


(翻訳:小池美和)