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ダライ・ラマ法王、アウン・サン・スー・チー氏と会見

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(2012年6月20日 ダラムサラ)

チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ法王は6月19日、ミャンマーの民主化運動のリーダーでノーベル平和賞受賞者アウン・サン・スー・チー氏の私的訪問を受け、会見を行なった。この日はスー・チー氏の67歳の誕生日であった。

共にノーベル平和賞受賞者である二人の会見が行なわれたのは今回が初めて。ダライ・ラマ法王の秘書テンジン・タクラ師によると、この会見は同日の夕方、ダライ・ラマ法王の訪問先であるロンドンで行なわれたという。会見の詳細については公表されていない。

スー・チー氏は欧州5か国を歴訪中。ノーベル平和賞受賞から20年以上を経て6月16日、オスロで受賞演説を行なった。

スー・チー氏は1990年、スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)が総選挙で圧勝してまもなく拘束され、以後24年間の大半を自宅軟禁下で過ごした。

その間、ダライ・ラマ法王は他のノーベル平和賞受賞者とともにスー・チー氏の解放をたびたび訴えてきた。2010年11月にスー・チー氏が軟禁を解除された直後には、次のメッセージを発表している。

「ノーベル平和賞受賞者仲間であるアウン・サン・スー・チー氏の自宅軟禁が解除されたことを歓迎し、ミャンマー軍事政権に謝意を表します。私はミャンマーの民主化運動を全面的に支持し、彼らと心をひとつにしています。この場をお借りして、自由を愛する世界中の皆様に、非暴力運動をご支援いただきますようお願い申し上げます。」

ダライ・ラマ法王は現在、15日間の予定で欧州(英国、スコットランド、イタリア)を訪問中。6月20日にはウェストミンスター寺院を訪問、英国議会議員への講演を行なう予定。


(翻訳:小池 美和)