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ダライ・ラマを迎え入れたことで、中国は欧州議会を批判

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2001年10月25日
ザ・タイムズ・オブ・インディア

中国は木曜日欧州連合議会がダライ・ラマを招き、会合を行なったことを理由に欧州連合当局を批判し、またこれに対し中国の敵対勢力と接触を控えるよう要求した。

中国は欧州連合当局が亡命中のチベットの指導者を招き入れたことに強い不満を表明すると外務省報道局の孫玉璽スポークスマンは語った。

「我々は欧州議会が中国の内政問題への干渉を止め、両国の関係に有害な行為を行なわないよう強く要求するものである」と孫スポークスマンは定期報道会議の場で語った。

中国はダライ・ラマがチベットの独立を求めていると非難しており、また北京政府はチベットを何世紀にもわたって統治してきたと主張している。中国はまた外国政府や諸機関がダライ・ラマに対してその意見を報道する機会を与えていることに強く抗議している。

ダライ・ラマは、中国支配に対する抵抗に失敗した後、1959年そのヒマラヤの国を去った。そしてインドでチベットの高度自治を提唱する亡命政府を率いている。

水曜日にフランスのストラスブールで行なわれた欧州議会での演説でダライ・ラマは中国政府に対してチベット問題を話し合うことを呼びかけた。チベットが「一つの国民、一つの文化」として生延びるためには国際的な支援が重要であると彼は語った。

孫玉璽スポークスマンは、ダライ・ラマと北京政府の対話が実現しないことについて「ダライ・ラマはいろいろ難題をふっかけて来ている」と言ってダライ・ラマを非難した。

孫スポークスマンは、チベットにおける中国の数多くの政策の成果に言及し、ダライ・ラマが「チベットの歴史と現実を歪曲し、中国政府に対し悪意に満ちた攻撃をしかけ、チベットの分離活動を執拗に続けている」と非難した。

欧州議会はダライ・ラマの強い支持者であり、また中国を機会あるごとに批判してきた。

先週、中国政府は欧州議会が新疆ウイグルの中国西部地方の独立を求める活動家達がその建物の中で会合するのを許したとして非難した。また、中国外務省は欧州議会がテロリスト組識を「招待し、反中国活動のための場所を提供している」と非難した。