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ダライ・ラマ アヒンサー(非暴力)の伝統維持を訴える

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(2004年1月3日 インドPTI通信(Press Trust of India))

(ニューデリー)1月3日、チベットの精神的指導者ダライ・ラマは、インドはいかなる状況下においても自国の崇高な伝統である「アヒンサー」(非暴力)を維持すべきだと語った。

「インドは何千年もの間アヒンサー(非暴力)の伝統を保持して来た。インドの人々は世界に向けて、人々が宗教の違いに関わらず平和的に共生できることを示さなければならない」とスリ・サティヤ・サイ国際センターとニューデリーヒューマンバリューズ研究所によって組織された会の席で訴えた。

ダライ・ラマは「宗教の多元性は現実であり、受け入れざるをえない。中には違う見方をする政治家もあろうが、それは無知から来るものである」と述べた。

またダライ・ラマは中国民衆のチベットに対する態度は変わって来ていると述べ、次のように付け加えた。
「中国人の間でチベット仏教への信仰が広がりを見せている。チベットを訪れた中国人の多くは、チベットの文化や宗教に関心を示している」

ダライ・ラマは、インドの人々に他の信仰への理解に目覚めるよう訴え、「理解が確信をもたらし、確信が決意をもたらし、決意が習熟をもたらす」と説いた。

会に参加していたインド国会上院議員のカラン・シン博士は、ダライ・ラマを「偉大なる人間」と評し、「世界中に散らばるチベットの『ディアスポラ(民族離散)』の人々が堅い絆で結ばれているのは、ダライ・ラマ法王による不断の努力の賜である」と語った。