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カルガリー市長、ダライ・ラマを白いカウボーイハットで歓迎

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(2009年9月30日 CBC ニュース)

カルガリー市長デイブ・ブロンコニアは、ダライ・ラマに同市の象徴ともいえる白いカウボーイハットを贈呈し、その訪問を歓迎する。同市のチベット人コミュニティーからは「30年遅すぎた」との批判の声も聞かれる。
ダライ・ラマはカルガリー大学の会議(NOW)で講演するため同市に2日間滞在の予定。滞在中ペングロウス・サドルドームでの講演も予定されている。

ダライ・ラマが前回カルガリーを訪れたのは1980年。当時同市の役人らがダライ・ラマを正式に受け入れることを拒否したため、白いカウボーイハットの贈呈は実現しなかった。その後1997年、当時の市長アル・デゥア氏から江沢民前中国国家主席に帽子が贈られた際にはカルガリーのチベット人コミュニティーの不満はさらに大きなものとなった。

9月30日午前、ブロンコニア市長は空港でダライ・ラマを迎え、帽子を贈呈することになっている。

アルバータ州のチベット人コミュニティー代表、タシ・プンツォク氏は「やっとチベット仏教最高指導者に白いカウボーイハットが贈られる日がやってきた」と語った。

「ダライ・ラマ法王は既にノーベル平和賞や米議会名誉黄金勲章を授与され、ここカナダでも名誉市民となられた方だ。カルガリー市長がダライ・ラマ法王に敬意を表することを多くのカナダ人が望んでいる」と彼は述べた。

ダライ・ラマ歓迎委員会の Lynn Chazotsang さんは、白いカウボーイハットは政治的な問題とは関係ないはずだ、と言う。

「帽子を贈ろうが贈るまいが、実はどうでもいいことなのです。ダライ・ラマ法王は誰に対しても同じように愛と思いやりの心を向けてくださる。帽子がもらえないからといって侮辱されたとお考えになるようなことはありません。」

同日、ブロンコニア氏はフレデリック・ウィレム・デクラーク前南アフリカ共和国大統領にも同じ帽子を贈呈する予定だ。デクラーク氏も同会議に出席することになっている。

警備は厳重


ダライ・ラマの講演チケットの購入者には電話による録音メッセージが事前に送られ、サドルドーム内に持ち込める手荷物に関する注意事項が伝えられた。飲食物および大型のカメラは持ち込み禁止。小さな鞄やバッグは許可されるが、手荷物検査の対象となる。

「ダライ・ラマのように世界的に認められた有名な人物が講演をすればそれなりの警戒はしますが、今回特に警備を強化すべき状況は報告されていません」と、カーター・マクレー・イベントのスチーブン・カーター氏は火曜日、今回のイベントについて語った。持ち物検査のための小さなエリアが設けられ、飲食物は会場内で購入できるということだ。