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カトマンズ・ラサ直行バスの凸凹運行

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(2005年9月14日 ウェブインディア123より編集)

鳴物入りで操業が開始されたカトマンズ・ラサ直行バスが、チベットビザ発行をためらう中国政府のせいで、壁にぶつかっている。中国とネパールは、今年5月1日、カトマンズ・ラサ間の直行パスを運行させることに合意した。

「世界の屋根の楽しい旅行へようこそ。乗務員があなたを手厚くもてなし、旅のお供とご案内を致します」
とバス乗務員はサービスがいかに充実しているか車内で謳う。しかし、「スーパーデラックスバス」は、5月に1回運行したのみ。中国政府が外国人がチベットに入ることを用心したためである。今年、中国政府は、チベット自治区40周年記念を祝い、ラサの警備を強化した。

中国は1950年代にチベットに侵攻し、チベットの三つの地方(ウー・ツァン、カム、アムド)を掌握した。カムとアムドが中国の省に入れられたが、ウー・ツァンは1965年9月にチベット自治区となった。今年はそのチベット自治区設立40周年にあたり、8月は、中国政府はチベットへ入るビザ発給を停止した。にもかかわらず、ネパール政府は8月23日からカトマンズ・ラサ直行バスの運行再開を要求したが、対する中国政府は、40周年記念が終わってからビザ発給を許可するとそれを拒否した。

現在は5割から6割程度の運行が再開している。運行は、カトマンズ出発が火曜日と金曜日ということだが、未だに時刻表のままに走ってはいないようだ。さらに、中国は個人旅行のビザ発給を拒否している。ビザ取得にはおよそ一週間かかるようだ。しかも、片道旅行で70ドル、ビザ申請に66ドル、ビザ発行に20ドル、さらに旅行者はホテル二泊代が70ドルを支払わなければならない。それらのホテルも中国当局のお墨付きでなければならない。

中国とネパールは両国間の関係強化に力を注いでおり、両国国交回復50周年を祝った。どちらも、ビジネス面におけるチベットの重要性を強調している。9月13日から19日、『ネパール・チベット・エコノミックトレードフェア』がラサで開かれる。ネパールの製品を扱う44の店が出店される。