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インド警察、中国人諜報員のダライ・ラマ襲撃を警告

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(2012年1月26日 Phayul)

1月9日ダラムサラ:インドの商業中心地ムンバイの警察は、ダライ・ラマ法王がインドに潜入しているらしい6名の中国人に襲われる可能性がある、と警告された機密情報を入手した。

マスコミは警察からの情報として、タシ・プンツォクと名乗るチベット系中国人がダライ・ラマ法王を襲う目的の他、チベット亡命政権に関する秘密情報の収集のためインドに入国している、と報道している。

6名の容疑者は、恐らく中国のシークレットサービスの者達である、とも報じられている。

ムンバイ警察は、76歳になるチベット精神指導者に対する脅威を「軽視してはならない」と主張し、また表向きにビジネスビザを使い「諜報活動目的で」インドへ入国する中国の若者が増加している、と述べている。

警察の機密報告書には「関係機関が彼らに尋問できるように、中国パスポートの紛失、出所不明の中国パスポート回収が起きた際は迅速に報告するする必要がある」「この点で、シュグデン派(反ダライ・ラマ団体)を厳しい監視下におく必要がある」と述べられている。

更に報告書には、中国人諜報員が「(インドの)チベット人難民キャンプのような中国人の立ち入りを禁止しているエリアへの訪問の試み」を行うかもしれないと警告している。

ムンバイ警察は、チベット人組織団体に当件を報告した他、公安部と地方警察に対しダライ・ラマ法王のムンバイ訪問について常に最新情報を警察官達に報告する様指示した。「法王はしばしばムンバイを訪問しスラムへも足を運び人々と交流している。我々はムンバイでのダライ・ラマ法王の警護を強化しなければならないだろう」とのコメントも伝えられている。

ダラムサラを拠点とするチベット中央政権管轄の公安省は以前マスコミに向け、多くの中国人諜報員達がブッダガヤでのダライ・ラマ法王によるカーラチャクラ灌頂に出席していた可能性がある、と報告していた。

「これまでの情報より、我々は中国から送り込まれた1000から1500人の諜報員が、チベット人指導者や彼らの亡命社会での活動について調査報告するため、カーラチャクラ灌頂に出席していたと推測している」と公安大臣ドンチュン・ンゴドゥプ氏はマスコミに述べている。


(翻訳:H. Fujita)