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インド政府、ダライ・ラマのアルナーチャル・プラデーシュ州訪問を許可

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(2009年10月27日)

(ニューデリー)インド政府は10月27日、11月にダライ・ラマがアルナーチャル・プラデーシュ州を訪れることを承認した。これによりダライ・ラマの訪問に対するさまざまな憶測も一掃されることとなった。
ダライ・ラマは11月8日から中国/インド国境の州、アルナーチャル・プラデーシュ入りし、タワン僧院などを訪れ、スーパー・スペシャリティ・ホスピタルの開院式にも出席の予定である。
アルナーチャル州の招聘委員会が10月19日、ダライ・ラマを迎えることを決定。招聘委員会のT.G. リンポチェ委員長によれば、今回の訪問は完全に宗教的なものであり、ダライ・ラマはタワン僧院で4日間にわたり法話を行う予定であるという。
ダライ・ラマは先日、ヒマーチャル・プラデーシュ州のダラムサラで、2008年の反中デモで犯した何らかの罪に問われ中国政府によって処刑された4人のチベット人若者のために法要を行っている。
今回の計画に対しては、ダライ・ラマを反体制のリーダーと見なす中国がアルナーチャル・プラデーシュ州の領有権を主張していることもあり、強い反発を示している。
インド政府はそれに対し、アルナーチャル・プラデーシュ州はインドの領土であり、インド政府はダライ・ラマをインド政府の貴賓として迎えると反論している。この見解は先にタイのフア・ヒンで行われたASEANサミットでマンモハン・シン、インド首相から温家宝中国首相へ伝えられた。
ダライ・ラマ招聘の決定は、バンガロールで開かれた露印中三ヶ国会談中に行われたインド外相クリシュナ氏と中国外相楊潔チ氏の会談と時を同じくして正式に発表された。


(翻訳:中村貴子)