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イギリス 在英チベット人がトゥルク・テンジン・デレクの早期釈放を要求

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(2004年11月18日 WTN)

50人以上のチベット人がロンドンの中国大使館前にトゥルク・テンジン・デレクの早期釈放を要求して集結した。

トゥルク・テンジン・デレクは、東チベットで人望の篤い高僧である。2002年12月2日、侍従のロプサン・トントゥプと共に、「爆破事件に関与し国家分裂活動に加担した」として、死刑判決を受けた。トゥルク・テンジン・デレクは2年の執行猶予と国政参与権の剥奪を受けたが、ロプサン・トントゥプは即日処刑された。

2時間もの間、チベット人はロンドンの肌を差す厳しい冬空の中、「フリーチベット」、「中国人はチベットから出て行け」、「テンジン・デレク・リンポチェ(トゥルク・テンジン・デレクの尊称)を自由の身に」、「チベットでの死刑をやめろ」と声高に叫んだ。中国大使館の役人が、この光景を大使館の窓からビデオに撮影していた。50人以上のチベット人が署名したトゥルク・テンジン・デレクの早期釈放を求める胡錦涛中国国家主席宛の嘆願書は、チベットの民族衣装チュパを纏った一番若い在英チベット人によって、中国大使館のドアの隙間からするりと大使館中に投入された。この嘆願書には、次のように書かれている。

「テンジン・デレク・リンポチェは、爆破事件に関与したと冤罪を着せられ、投獄されている。彼は、チベットの文化と宗教の復活と建て直しに従事した筋金入りの活動家であり、社会福祉活動に大変活発に関わってきた。テンジン・デレク・リンポチェ始めカリスマ性を持ったチベットの有力な宗教指導者の逮捕と判決は、彼らが人々の尊敬と信頼を得ているがゆえに、中国当局にとって脅威なのである」

デモの最後に、「真実の祈り」とチベット国歌が歌われた。