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「希望の火」が中国共産党によるチベット宗教問題介入に対する非難声明を発表

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2023年8月31日

アリヤ代表に声明文を手渡す遠藤喨及師と奈良晃命氏

東京:世界平和促進のために意欲的な活動を行う日本のNGO「希望の火」が、2023年8月30日、チベットの宗教問題―とりわけパンチェン・ラマと高僧たちの選定―について繰り返し干渉を行っている中国共産党指導部を非難する声明を発表した。「希望の火」は中国に、チベットでの人権侵害と宗教統制の中止を求めている。

「希望の火」国際委員会およびNPO法人アースキャラバン代表の遠藤喨及(えんどう りょうきゅう)師と東京実行委員長の奈良晃命(なら あみ)氏が、本日ダライ・ラマ法王日本代表部事務所を訪問し、代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士に声明文を手渡した。両氏は、中国がチベットで度を越えた干渉と宗教弾圧を行っていることを見聞きして衝撃を受けたと語り、このような悪逆非道な行為について国際社会の注意を喚起すべきであると述べた。

「中国共産党は、党内の国家宗教事務局を通じて、ダライ・ラマ法王の転生者をはじめとするチベットの高僧選定に干渉しています。これは国際社会にとって受け入れ難いことです。もし、中国がチベットで人権侵害と宗教弾圧を続けることを国際社会が許してしまうならば、それによってチベット人が、自由と平和な生活、そして希望ある未来を奪われるのを認めているのと同じことです。」と声明文には記されている。

声明文は、「我々は、現パンチェン・ラマ11世およびダライ・ラマ14世の転生者選定に対する中国共産党と国家宗教事務局の介入に断固抗議することをここに表明いたします。」という力強い文言で結ばれている。

アリヤ代表は、チベット問題への真摯な懸念と援助に対して代表団に感謝を述べ、チベットと亡命チベット社会についての最新情報を伝えた。そして、両氏にチベットの伝統的なカターを贈り、「希望の火」とダライ・ラマ法王日本代表部事務所は、世界平和と調和のために、これからも力を合わせて活動を続けていくことができると述べた。

「希望の火」は、国際平和運動であるアースキャラバンの活動の一環である。「希望の火」代表団は、昨年インドのブッダガヤで行われたダライ・ラマ法王の法話に参加し、法王は善良かつ篤実な彼らの活動に対してメッセージと祝福を贈られた。国際ネットワーク「希望の火」は、日本、北米、ヨーロッパ、中東に事務局を置いている。

チベットハウス・ジャパンによる報告

遠藤喨及師にカターを贈るアリヤ代表
奈良晃命氏にカターを贈るアリヤ代表
遠藤喨及師、アリヤ代表、奈良晃命氏
ダライ・ラマ法王に謁見する「希望の火」代表団、2022年12月ブッダガヤにて
声明文

(翻訳:麻雪)