（2007年3月30日 TibetNet ）
（ダラムサラ）チベット亡命政権 情報･国際関係省(DIIR)の環境開発事務局（Environment and Development Desk）は、1986年から2006年にかけて第十四世ダライ・ラマ法王が環境問題について発した声明文とスピーチを収録したメッセージ集（英文）を発行した。
環境問題は全人類の課題であり、本書は環境保護に関するダライ・ラマ法王の取り組みを紹介している。
本書はメッセージ集の第4集で、チベットの人々に対して菜食を勧めるダライ・ラマ法王のコメントも掲載している。
情報･国際関係省のテンパ･ツェリン大臣は本書の序文で次のように述べている。「1959年よりダライ・ラマ法王は中国政府との間で、チベット問題の解決に向けて非暴力の平和的手段で辛抱強く尽力してきました。そして、世界で最も尊敬されるべき精神的な指導者の一人として、チベットの自由を求める不屈の闘士として、さらには環境運動に熱心なスポークスマンとして、世界に広くその名を知られています。」
「1989年、法王はノーベル平和賞受賞の栄誉に輝きましたが、これは中国との間に抱えるチベット問題を非暴力の平和的手段で解決を図ろうとする取り組みと、平和と慈悲の心、環境保護に関する法王の教えが評価されてのことでした。」
また、「環境保護の重要性に関して法王が行ったスピーチや説法から抜粋して編纂された本書は、母なる地球の環境保護に継続的に取り組むすべての人々に捧げられたもの」だとも述べている。
環境開発事務局のテンジン・ツルティム局長によれば、本書は常に大きな需要があるという。そして「非常に分かりやすい内容なので、多くの人々の環境保護に関する意識を呼びさます一助となれば幸い」と語った。
本書は100ページ構成で、DIIRより無料で入手可能。ヒンディー語版もある。
※ 上記でご紹介した、法王のメッセージ集の内容は、こちらでご覧いただけます。
