(2012年9月19日 CTA)
10代の2人のチベット人が中国政府の弾圧に抗議し、チベット北東部のアバで焼身自殺をはかった。
ダムチョ(17)とキルティ僧院の僧、ロブサン・ケルサン(18)は、27日午前、キルティ僧院の西門近くで自らに火を放った。目撃者によると、ふたりは火に包まれスローガンを叫びながら歩いたあと、地面にくずれ落ちたという。警察が火を消し止め、アバの病院に運ばれたが、そこからバルカムに移され、バルカでいずれも死亡した。
これまでに焼身自殺を図った人は51人に達した。そのうちの38件はここ8ヶ月の間に起こっている。
逮捕
この事件後、ロブサン・ケルサンのルームメイト、ロブサン・パルデンが警察に逮捕された。
アメリカ、チベットの正当な抗議に対処するよう中国に要請。
アメリカ政府は中国政府に対し、話し合いを通してチベットの正当な抗議に対処するよう改めて表明した。「このような悲劇的な事件が起こるたびに、中国にいるチベット人の人権、文化を守るよう正当な抗議に対応し、話し会いを通じて解決するよう再度要求する」と国務省報道官のビクトリア・ヌーランドは28日の定例記者会見で語った。
(翻訳:パドマサマディ)