(2016年11月14日 法王庁)
ダライ・ラマ法王は14日、高野山大学で不動明王許可灌頂を授けるため、2日間のご予定で和歌山県の高野山真言宗総本山金剛峯寺をご訪問された。
大阪から高野山までの道程は、車で長時間の移動となる。途中で小休止を取り、コンビニエンスストアに立ち寄られた法王は、2014年4月に京都から高野山への移動中に訪れたことを思い出され、「ここは前にも来たことがある店ですね?」と尋ねられた。一行を迎えた店員も「また来ていただけて、とてもありがたいです」と喜んでいた。
入口で法王は、大きなポスターの1枚に目を留め、「これは何ですか?」と興味津々。アルバイト募集のポスターだった。店内には、不動明王許可灌頂のため高野山に向かう途中だという男性も居合わせて、「(法王がコンビニで買い物をされている)写真は見たことがあるけれど、本当にいらっしゃるとは!」と感激と興奮の面持ち。
英語で「Milk Tea」表記のあるペットボトル飲料を探し、会計を済ませると早速お気に入りのミルクティーを口にされて笑顔の法王。1つずつ袋に入った調理パン、コミック単行本の最新刊が並ぶ雑誌売り場など、コンパクトなスペースにさまざまな生活必需品が並ぶ店内を興味深く見渡され、過密な日程のなかで「日本」を感じる一瞬を過ごされていた。
金剛峯寺に到着された法王。大きな杉の木を振り仰ぎ「この木は樹齢どのくらいですか」と質問された。「樹齢200年です」との答えに、「ほおー」と声を上げられた。
高野山真言宗総本山金剛峯寺にご到着されたダライ・ラマ法王。
小雨が降るなか、赤や黄色の紅葉に彩られた山門をくぐられる。
高野山真言宗総本山金剛峯寺にて。
金剛峯寺の管長を始めとする高僧たちとお話をされるダライ・ラマ法王。