2022年3月1日
スタッフ・リポーター
ラジオ・フリー・アジア(RFA)
写真左:2019年10月3日撮影。カンゼ・チベット族自治州ダンゴ(ドラクゴ)県・チャナン僧院。3階建て程度の高さで建っているパドマサンバヴァ像が確認できる。
写真右:2022年2月25日撮影。地面にある円形の物体により、像が破壊されたことがわかる。(出典:(左)Google Earth、CNES/Airbus、(右)Planet Labs。解析:RFA)
写真右:2022年2月25日撮影。地面にある円形の物体により、像が破壊されたことがわかる。(出典:(左)Google Earth、CNES/Airbus、(右)Planet Labs。解析:RFA)

パドマサンバヴァ(グル・リンポチェ)像の破壊は、チベット人の信教の自由に対する直近の侵害行為とみなされる
中国政府は、3体目のチベット仏教の像を取り壊した。これは、中国政府が国としてチベットの宗教的伝統を踏みにじった最新の実例であるとして、情報筋よりラジオ・フリー・アジア(RFA)に報告された。
この度破壊されたグル・リンポチェとして知られるパドマサンバヴァの像は、昨年12月以来中国当局によって破壊されたものとしてRFAが確認している3体目の像となる。
この像は、カンゼ(甘孜)チベット自治州ダンゴ(ドラクゴ/中国語:炉霍県)のチャナン僧院に3階建ての建物ほどの高さ(約12メートル)で聳え立っていた。1月下旬、亡命者の情報筋や衛星画像によって、この像が完全に破壊されたことが明らかとなった。
「本件は、、1月中にダンゴ(ドラクゴ)において行われた2回目の大規模破壊活動である」と亡命チベット人はRFAチベット・サービスに報告している。
RFAの報道によると、ダンゴ(ドラクゴ)の別の僧院でも、1月初旬に同じく3階建ての建物ほどの高さの像が破壊された。この事件は、900メートル離れた場所にあった 高さ約30メートルの別の仏像が中国当局によって倒されてから、わずか数週間後のことだった。詳しくは こちら。
(翻訳:石田一規)