(2016年5月8日 法王庁)
デリーから快適な空の旅を楽しまれたダライ・ラマ法王は、今日昼頃、成田国際空港に到着された。法王は飛行機を降りたところで、在東京インド大使館の代表と日本人職員の出迎えを受けられた。入国手続きを済まされた法王は、次にダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表のルントック氏の歓迎を受けられた。その後、到着ロビーに姿を見せられた法王は、日本の古い友人たちが喜びを満面にあらわして法王をお迎えしようと集まっているのをご覧になり、声を上げて笑われた。
空港のすぐ外の道路では、チベットの伝統的なスカーフ(カタ)や花束、歓迎の旗などを手にした約150人のチベット人やヒマラヤ地区出身の人々が、法王に敬意を示そうと集まっていた。また、在日チベット人の子どもたちが法王ご来日を祝ってツァンパ、バター、大麦酒の伝統的な供物を献上すると、法王はその中の数人に話しかけられ、親しみを込めて子どもたちの頬をなでられた。また、若い母親たちは幼い子どもに名前をつけていただきたいと法王に願い出た。近くのホテルに向かう車に乗り込まれる際、法王はにっこりと微笑まれて人々に手を振られた。明日、法王は大阪に移動され、4日間にわたってシャーンティデーヴァ(寂天)の『入菩薩行論』の法話を行なわれる。
8日の午後1時、120名を超す在日チベット人や支援者たちが待つ成田空港にダライ・ラマ法王がご到着された。日本で生まれ育ったチベット人やチベット人と 日本人の間に生まれた子どもたちも集まり、法王のご到着を歓迎した。子どもたちは、チベットの儀礼用のスカーフ「カタ」を手に、「タシデレー」とチベット式の挨拶で法王を出迎えた。
5月末に出産を迎えるという臨月の女性は、お腹の子供に名前をつけてもらおうと懸命だ。法王様は大きなお腹を見つめて、ご自身の本名であるテンジン・ギャンツォから、「テンジン・ワンチュク」と命名された。
出迎えの中に、古いご友人である在日チベット人医師の西蔵ツワンさん(武蔵台病院院長)の姿を見つけられると、抱きしめて再会を喜び合った。