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米国上院議員、中国の組織的チベット弾圧を非難

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(2012年3月17日)

米国上院議員マルコ・ルビオは、中国政府による組織的弾圧こそがチベット人を焼身自殺に追いこんでいると述べ、チベットで起こっている重大な人権侵害問題への取組みはアメリカの義務である、と改めて主張した。

3月15日に開かれた上院議会でルビオ議員は「チベット人は平和を愛する民族である。彼らは自身の文化や生活様式を守れる範囲での自治権だけ求めていた。彼らが望むのは、自身の文化や価値観の中に存在する物の保護である」

「しかし中国は組織的にチベット人の文化や財産を消し去ろうとしている。その手段は、愛国再教育(チベット人にダライラマ法王を非難するよう強要する教育)から、人々の拘置、弾圧、自由出版物や通信システムの破壊にまで至り、これらがチベット人を焼身自殺へ追いこんでいる事は明らかである。我々はこれを阻止すべきである。この恐ろしい事実が止む事を望む。チベット内に存在する絶望がどれほどのものかを理解してもらいたい」とルビオ氏は述べた。

「もし中国が地球で本当に影響力を持つ国ならば、国際舞台におけるアメリカの価値観は彼らのものに代わるだろうか?神から授かった権利や我々個々が築きあげた信念、これらが中国の価値観に代わるだろうか?我々が中国への非難を行わず、国際舞台から退く事ができるだろうか?」とルビオ氏は問いかけた。

「自国民の人権を気にしない国家(中国)は、他国の人権を気にするはずがない」また、「我々アメリカ人へ問いたい事は、我々が国際舞台から退きこのような国家が重要なポジションをとる事を許す覚悟ができているかどうか、という事である。我々は沈黙し、中国の声に従う覚悟があるだろうか?私はそれを望まない」とも述べた。

さらにルビオ上院議員は「もし我々がこの問題対し諦めるならば、その報いを受けなければならないのはアメリカ人だけでない、チベットに住むチベット人も含め、世界中全ての人々が報いを受ける事となる。我々が言い続けてきた人権侵害に対する非難の声が、この世界から消えてしまうからだ。天から授かった価値観、そして全ての人類に与えられた人権が尊重される機能的社会を証明できる国家が無くなってしまうからだ。我々が、世界におけるアメリカの影響力、立ち位置を議論する時、問題とすべきはこの事である。私は、今後数週間、この重大な人権侵害問題が上院議会の主要議題となる事をのぞむ」

ルビオ氏は人権問題が永遠の重要な案件である事を述べ「我々はアメリカ人として、我々の国家が人権という基本原則の上に築かれている事を再認識しなければならない」とした。

昨年11月、アメリカを訪問したロブサン・センゲ首席大臣は、重要選挙州であるフロリダ出身の若く勢いある共和党上院議員、マルコ・ルブオと面談を行った。

ルブオ議員はチベット事情にきわめて精通しており、チベットについて本当に関心を持っている事が確かである。彼はオバマ大統領がチベット問題への支援に熱心でないことを嘆いている。若きリーダー二人の面談において(ルブオ議員は40歳)、ルブオ議員自身がチベット問題に刺激を受け、この問題に関わる事を誇りに想い、自身の声や支援に対し耳を傾けてもらいたい、とセンゲ氏に語った。ルブオ氏は首席大臣からのダラムサラ招待に応じた。面談に参加した彼のチームは、チベットが新たに重要な友となった事を感じ面談を後にした。


(翻訳:H.Fujita)