2025年5月29日

東京:中央チベット政権(CTA)の指導部が、第9回世界国会議員会議(WPCT)に先立って、東京に到着した。これは、チベット問題に対する国際的取り組みにおける重要な一歩である。代表団は、ケンポ・ソナム・テンフェル議長、ペンパ・ツェリン主席大臣、ドルマ・ツェリン・テイカン副議長らで構成され、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所の代表が彼らに同行した。
代表団の最初の公式行事の一つは、国会議事堂内で行われた、日本チベット国会議員連盟とのハイレベル会議だった。会長の山谷えり子氏が議長を務め、事務局長の山田宏氏が司会を担当し、国家基本問題研究所理事長の櫻井よしこ氏も出席した。
会議の席で、ペンパ・ツェリン主席大臣は、中国共産党の支配下にあるチベットの人権状況の悪化を指摘し、世界の指導者に対して、チベットに言及する際に「シーザン」という名称の使用を控えるよう強く求めた。また、ダライ・ラマ法王の四つの使命が国際的に認知されることが重要であると訴え、法王の90歳の誕生日を機に、その生涯と功績を讃える決議を採択することを議員たちに呼びかけた。
CTA指導部は、9月に行われるチベット民主化記念日の式典に日本の国会議員を招待した。また6月1日には、東京で日本在住のチベット人コミュニティとの会合を予定している。ペンパ・ツェリン主席大臣は、5月31日に大阪で現地の国会議員と交流し、清風学園を訪問する予定である。
(翻訳:麻雪)