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東京国際映画祭にチベット映画2作品が選出

2025年10月30日

東京:東京で開催された第38回東京国際映画祭では、カナダ出身のクンサン・キロン氏とチベット出身のカンドゥルン氏という、二人の若手チベット人女性監督によるチベット映画が上映された。この権威ある映画祭に作品が選出されたことは、両監督にとって大きな快挙となった。

クンサン・キロン監督の90分の作品『100サンセット』は、トロントのパークデール地区にあるアパートを舞台に、チベット系カナダ人コミュニティの日常を描いている。カナダで生まれ育ったキロン監督は、本作が監督デビュー作であり、移民が文化や人間関係に与える影響を、ドキュメンタリー手法とフィクションを融合させて描く作風で知られている。

カンドゥルン監督の100分の作品『リンカ・リンカ(一つの夜と三つの夏)』はチベットの首都ラサを舞台に、過去に苦い思い出を共有する幼なじみと再会した主人公の心情を鮮やかに描いている。監督の名前は、“カン・ドゥルン”と表記されているが、チベット語では“雪灯”の意味の“ガン・ドロン”ではないかとの説もある。ラサ生まれの脚本家・監督である。

両作品ともチケットは完売となり、日本におけるチベット関連映画への観客の関心の高さが伺える。映画祭は10月27日から11月5日まで開催され、チベット人やチベット支援者、チベット好きな人々が各地から映画を観に訪れている。クンサン・キロン監督は、間もなくインドのダラムサラで開催される映画祭に出席するため同地へ向かう予定であると明らかにした。

―ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告 

上映後の質疑応答にのぞむクンサン・キロン監督(右端)
自身の映画について語るクンサン・キロン監督

 

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(翻訳:terralite)