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本土のチベット人のためのロサル

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(2012年2月25日 ダラムサラ)

チベットの新年は、亡命政権職員が参列する公式の宗教儀式であるツェドーから始まった。ダライ・ラマ法王は、ダラムサラの主寺院である、丘の上のツクラカン寺院の伽藍で行事を取りしきった。

宗教儀式の後、チベット亡命議会はツクラカン寺院の庭で、中国治安当局の発砲の犠牲者となった人々および焼身自殺者に連帯の意を示すための一日ハンガーストライキを行った。亡命政権の三本の柱である亡命議会議員、亡命政権職員および、数百人の一般民は集結してハンガーストライキを行った。そこでツェリン亡命議会議長はロサルのメッセージを発表した。

センゲ主席大臣は先に出したロサルのメッセージで、今年は新年祝賀行事は控え、中国の抑圧的な政策の犠牲となり、苦しんでいる全てのチベット人のために伝統と宗教に則って祈りを捧げて欲しいと強く要請した。

よって、ダラムサラでは本土のチベット人に連帯を示すため静かな祈りだけが捧げられ、目だった祝賀は行われなかった。一方、本土のチベット自治区行政当局は、チベット人職員と一般民にロサル祝賀の踊りを踊るよう強制し、命令に従わなければ罰すると脅したという。また、治安強化によりチベット人巡礼者によるラサ訪問も制限されている。


(翻訳:吉田明子)