2025年1月8日
東京：日本チベット国会議員連盟会長を務める山谷えり子参議院議員がチベットハウスの事務所に来所し、チベットでの地震の被害へのお見舞いの言葉を送りました。山谷氏は、悲惨なニュースに心を痛め、亡くなった方々や地域の崩壊した様子に深い悲しみを抱いており、早急な復興を祈っていると話しました。
アリヤ・ツェワン・ギャルポ代表と事務所スタッフは、事務所を訪れ結束を表明した山谷氏と秘書に感謝の意を伝え、アリヤ代表は被害のあった地域とその現状を、ソーシャルメディアから抜粋した写真を使いながら説明しました。また地震の原因として、中国が覇権主義的にチベットの河川に展開しているダム建設が影響している可能性を示唆し、特にチベットからインドに流れ、さらに続くバングラデシュからはブラマプトラ川と呼ばれるヤルンツァンポ川を例に挙げました。3000人近い犠牲者を生んだチベット東部ユイシュー県での2010年の地震も、科学者の間では、同地域での中国によるダム建設と鉱山活動により誘発されたと見られています。
山谷えり子氏とアリヤ代表はさらに、チベットでの中国の植民地的寄宿制学校の様子や宗教の自由の実態についても話を展開しました。事務所には山谷氏の秘書である速水氏と渡辺氏も来所し、山谷氏はチベット情勢を学ぶため事務所を訪れていた大学生らとも論議を繰り広げました。この訪問のニュースは産経新聞でも取り上げられました。
1月7日午前にチベット南西部シガツェのティンリ周辺を襲ったマグニチュード7.1の地震は、大きな被害と犠牲者を生み出しました。ダライ・ラマ法王は深い悲しみを表明し、南インドのタシルンポ僧院で、被害者のための特別祈祷会を執り行われました。中央チベット政権でも、本日公式な祈祷会が行われました。東京のチベットハウス・ジャパンに於いても、近日都内で祈祷会を開催する予定です。
―ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告
（翻訳：terralite）