2025年10月20日

2025年10月20日、ダラムサラ:大阪府の高槻市議会議員である小森さだゆき氏が、チベット亡命議会のドルマ・ツェリン・テイカン副議長を訪問しました。
今回の訪問に際し、テイカン副議長は、小森市議にチベットにおける厳しい現状、チベットでの民主革命、チベット亡命政府の機構などを説明しました。副議長は小森市の来訪を歓迎し、仏教の教えに基づいた慈悲心と優しさはチベットと日本を繋ぐ、共通した価値観であると説明しました。また二カ国が環境保護、文化の尊重、宗教的な交流などを通してより密接に協力していけるよう願うと伝えました。
副議長は、ダライ・ラマ法王が亡命後、初の国外への渡航が1967に訪れた日本であったという歴史、先に行われた第9回チベットに関する世界国会議員会議の開催地が東京であった事などを話しました。また、チベットに対する長年の日本のサポートに対し心からの感謝を伝え、日本チベット国会議員連盟が、世界でも最大のチベットの議員支援組織である点にも触れました。
チベット内での危機的な状況に関しては、副議長は、チベットの宗教、言語、文化に対しての規制の強まりへの懸念と、より多くの国際的なチベット支持表明の緊急的必要性を訴えました。また、「私達は中国の人々に反対しているわけではありません。チベット人を焼身抗議に追い込んでいる中国共産党の政策に反対しているのです。」と語りました。
さらに、中国政府によるチベットの脆弱な環境破壊にも注意を喚起し、国際社会に対し、中国とのビジネスを行う際には、人権侵害と環境破壊を行っていることについて、中国に責任を追及するよう強く求めました。
小森議員は、ダライ・ラマ法王が数回に渡り自身の母校を訪問されたこと、そして、チベットはいつも自身の心の中の特別な存在であった事が、今回のダラムサラへの訪問に繋がったと話しました。
面談は、副議長から小森議員へ伝統的なチベットの儀礼用スカーフと贈答品の進呈と、議事堂の解説付きでの見学をもって終了しました。
―チベット議会事務局による報告






(翻訳:terralite)





