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国際議員ネットワーク(INPaT)、チベットへの国連視察調査団派遣を要請

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(2012年2月15日 CTA

北東チベットにて、中国治安部隊によりチベット人が殺され厳重封鎖されている報告に対し、国際議会議員らは深い懸念を表明すると共に、チベット状況把握のために国連主導で視察調査を行うよう要請した。

チベットのための国際議員ネットワーク(International Network of Parliamentarian on Tibet − INPaT)、は、1月31日に出された声明にて、ダンゴ(炉霍)、カンゼ(甘孜)、ザムタン(壤塘)、ンガバ(阿?)地区で先週チベット人数名が中国治安部隊に銃殺された事件を問題視している、と発表した。

声明では、

「INPaTは、集会と表現の自由の権利行使のためにチベット人が実施している平和的抗議活動に対し。中国当局側が武力行使でレスポンスする事は許されないと考える」
「INPaTとして、2009年以降に起きたチベット人17名による焼身自殺抗議、うち12名が重症により死亡した事件を背景とした、チベットの司法管轄外による殺害事件について深く懸念している。」

「マスコミや独立系監察団のチベット地区入域を防ぐため、四川省を中心に大規模な治安部隊配置が行われていることが様々な情報筋により伝えられているが、INPaTとしてこれを遺憾に思っている」

「INPaTは中国当局に対し、昨年3月16日にベン・プンソク氏が最初の焼身自殺を行って以降に拘束されたされたチベット人達の安否・居場所の正しい情報提供と、宗教施設などの厳重警備体制の撤退を要求する」

「INPaTとして、各国議員に対し、チベットにおける人権状況、とりわけ驚く数のチベット人による焼身自殺抗議後の状況を問題視する表明を望んでいる。チベット人は大きな希望を抱きながら団結しているが、INPaTは、チベット人が焼身自殺により貴重な命を犠牲にするのではなく、団結した意見を持ち、中国による困難な状況を乗り越えられる力を強化するよう訴えたい。

また我々は中国当局に対し、国連人権高等弁務官に視察調査の実施促進を行う事、チベットの状況把握のため十分な訪問を保証する事を要請する。INPaTは、国連人権高等弁務官が600万人のチベット人が直面している人権危機に対し、独自アセスメント情報の発信支援をしてくれると信じている」と述べている。

第五回チベット会議(2009年11月18-19日、ローマ)に参加した世界33カ国133人の議員達により「チベットに関するローマ宣言」が採択され、当宣言にてINPaTが設立された。


(翻訳:Hiromi Fujita)