(2012年2月18日 インド・ダラムサラ 中央チベット政権(CTA) 情報・国際関係省)
2012年2月17日の現地時間朝6時頃、青海省(アムド)のボンタク僧院であらたに焼身抗議が行なわれました。これは、我々、中央チベット政権(CTA)にとって衝撃であり、我々はこれを深く憂慮しています。
焼身抗議を行なったのはダムチュ・サンポという名の30代の僧侶で、当日は周辺の村々の人々がボンタク僧院に集まり祈祷祭が行なわれていました。ダムチュ・サンポは僧院の教師であり、中国政府が僧院を管理する目的で設置した僧院管理委員会の役員でもありました。
報告では、中国の正月であった1月23日、中国側の保安委員がボンタク僧院を訪れ、僧侶らに愛国再教育を強要、これが今回の抗議に発展したと伝えられています。ダムチュ・サンポは武装警官に対して「僧院は僧侶のための場であり、警官のための場ではない」と発言し退去を求めましたが、武装警官は退去することなく「愛国再教育を受けなければ、僧院を閉鎖する」と脅したといいます。
ボンタク僧院には約80名の僧侶が暮らしていますが、僧院への出入りを封じるための検問所が設けられ、地域住民との接触は絶たれています。取り締まりは厳しさを増しており、電話もつながりません。
中央チベット政権は、世界各地に亡命中のチベット人ならびにチベット支援者の皆様に対し、今後とも、チベット本土のチベット人との連帯を示す平和的活動を継続いただきますようお願い申し上げます。中国国旗を燃やすような行為につきましては、中央チベット政権は支持しておりません。それぞれの国のルールに従って、平和的かつ厳粛に行なっていただきますよう重ねてお願い申し上げます。
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情報・国際関係省秘書官
テンジン・プンツォック・アティシャ
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(翻訳:小池 美和)