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伊ヴェルネッティ議員、チベットにおける暴力行為に対する決議案を提出

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(記者声明)

ローマにおいて、イタリアのジャンニ・ヴェルネッティ議員(イタリアのための同盟・第三極政党)は下院議会に対し、チベットで新たに起きている暴力行為を非難し、チベット人への支援を表明する決議案を提出した。

報道陣に対し決議を示すと、ヴェルネッティ議員は次のように語った。「本日イタリア議会によって採択されたこの決議は、中華人民共和国に対し、チベット人民および僧、尼僧への暴力行為の即時停止を強く求めるメッセージだ」。さらに「本日採択されたこの決議は、来る2月14日金曜に北京で行われるEU・中国サミットにおいて、チベットの人権問題を取り上げることを政府に約束するものである」と付け加えた。

議員の決議案はイタリア政府に対し次のことを誓約している。

– 来るEU・中国サミットにおいて、正式な手続きを踏んで中華人民共和国と対面し、チベット人民および僧、尼僧への暴力行為の即時停止、対話的雰囲気の確立、チベット少数民族居住区域における寛容を要求する。

– 中華人民共和国政府とダライ・ラマの特使の間での対話再開を要求し、双方の合意する解決に達することで中国国内のチベット人社会が真の自治を享受できるようにする。

– チベットを再び国際社会に開き、世界中のメディアに自由で無制限な出入りを保証する。

– 国連の専門機関、特に人権高等弁務官事務所および人権理事会に対し、チベットにおける人権尊重を監視するよう要請する。

ヴェルネッティ議員の他、以下数名の議員が決議案の共同提案者となっている。

ヴァルテル・ヴェルトローニ、アルトゥーロ・パリージ、フランコ・テンペシーニ(以上、民主党)、マルゲリータ・ボニヴェール、エンリコ・ピアネッタ、フィアンマ・ニーレンステイン(以上、自由の人民党)、フェルディナンド・アドルナート(UDC-第三極)、マテオ・メカッチ(急進党)、フランコ・アラシア(北部同盟)

決議案の全文は以下の通り。

7-00763 ヴェルネッティ:委員会によって採択された、チベットの人々への弾圧に関する新決議案

イタリア下院議会外務委員会

前文:
1月23日から24日、中華人民共和国全体が新年を祝う中、ダンゴ、セルタ、ンガバ、ギャロンで平和的デモを行っていた何百ものチベット人に対し、治安部隊が無差別に発砲し、6名が死亡した。報道によれば、60名以上が重軽傷を負ったという。これに加え、チベット少数民族の基本的権利を否定し続ける中華人民共和国政権に対し抗議するため、多くのチベット人僧侶や尼僧が焼身自殺をするという悲劇が起こった。
2011年3月以来、19名の僧侶および尼僧が焼身自殺によって死亡し、2012年1月だけで7名にのぼった。これらの出来事は、彼らの宗教を自由に実践する権利を組織的に否定されたチベットの僧侶や尼僧たちが、極度の絶望状態にある証拠である。
1959年のチベット軍事占領から60年以上にわたり、中華人民共和国政府はチベットの強制的同化と疎外の政策を実施してきた。チベット人の人権は組織的に否定され、すべての政治的自由を奪われ、チベットの言語や文化は次第に同化され、宗教の自由はなく、ダライ・ラマの写真を持っているだけで犯罪となる。同時に、チベット人は経済活動や教育の機会から組織的に疎外されている。

最近にチベットで広く民衆暴動が起こった2008年以降、地域全体が実質的に外国人観光客は立ち入り禁止となり、無言の戒厳令下に置かれている。

政府への宣誓:
来るEU・中国サミットにおいて、正式な手続きを踏んで中華人民共和国と対面し、チベット人民および僧、尼僧への暴力行為の即時停止、対話的雰囲気の確立、チベット少数民族居住区域における寛容を要求する。
中華人民共和国政府とダライ・ラマの特使の間での対話再開を要求し、双方の合意する解決に達することで中国国内のチベット人社会が真の自治を享受できるようにする。
チベットを再び国際社会に開き、世界中のメディアに自由で無制限な出入りを保証する。
国連の専門機関、特に人権高等弁務官事務所および人権理事会に対し、チベットにおける人権尊重を監視するよう要請する。

(8-00160)ヴェルネッティ、テンペスティー二、ボニヴェール、アドルナート、ピアネッタ、ニーレンステイン、マルギエーリ、メカッチ、トゥアディ、レナート・ファリーナ、アラシア、コルシーニ、ナルドゥッチ、パリージ


(翻訳:熊谷惠雲)