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二人の子を持つ父親、ゴロクで焼身抗議を図り、焼身抗議者数、合計132人に達する。

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(2014年10月7日)

ダラムサラ:二児の父親であるクンチョク氏(42)が、ゴロク・チベット自治州(中国・青海省に位置する)甘徳県ツァンコルにて、中国政府への抗議行動としての焼身抗議を図った。[写真:閲覧注意(刺激が強い可能性があります)]

マスコミの報道によると、この焼身抗議は9月16日に起きたという。しかし、そのニュースは土曜日になってようやく発表された。明らかに、焼身という抗議行動を巡る、中国当局による情報弾圧のためであろう。また、事件をすぐに通報することによって受けるであろう中国当局からの処罰を避けたかったという家族の思いもあった。クンチョク氏は、ゴロク・チベット自治州甘徳県の警察署の前で焼身抗議を行った。目撃者らは、炎をあげて燃えるクンチョク氏の身体に水をかけてなんとか火を消し止め、近くの病院に連れて行ったという。

ある地元民が、匿名を条件に報道陣に語ったところによると、「クンチョク氏は現在、省都西寧の病院で手当てを受けている」という。しかし、その情報筋によれば、クンチョク氏の身体の80%以上が焼けただれており、助かる可能性は非常に低いという。

「クンチョク氏は、治療中も、焼身抗議で死ねなかったことに対し、涙をおさえられなくなることがよくあります。計画が失敗したことを後悔しているのです」と語っている。 クンチョク氏には息子と娘の二人の子供がおり、地元の僧院にて息子のほうは僧侶、娘は尼をしているという。

「家族は現在、クンチョク氏が助かったとしても、中国当局によって連れ去られるかもしれないと不安に思っている。もし助からなかった場合も、当局は遺体を家族のもとへ返さないだろう」と、その情報提供者は家族の痛ましい状況について語った。

2009年以来、中国政府への抗議として、少なくとも132人のチベット人が、焼身抗議を図ったことになる。

最後に報告されていた焼身抗議者は、ツォエにて9月17日に自ら身体に火を放って亡くなったラモ・タシである。


(翻訳:M.M)