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ロプサン・トントゥプ 拷問の痕跡

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(2002年1月30日 チベット人権民主センター(TCHRD)

ロプサン・トントゥプ(28歳)は、1月26日日曜の夜、四川省カンゼ(甘孜)州で死刑を執行された。死刑は、四川省上級人民裁判所で非公開裁判の後、執行された。同裁判所は、トゥルク・テンジン・デレクの執行猶予2年付きの死刑判決も下している。

このショッキングで恐ろしい死刑に加えて、チベットから入手した情報によると、ロプサン・トントゥプの耳は切断され、口と鼻はおびただしい打撲傷の痕跡があったという。亡骸はいまだ遺族のもとに渡されていない。情報筋によると、ロプサン・トントゥプは残虐極まりない拷問の後で死んだという。

ロプサン・トントゥプは、1975年に四川省カンゼ「チベット族自治州」のリタン(理塘)県ニャチュ(Ngyachu)で生まれた。村に学校がなかったため、ロプサンは教育を受けられず、幼いながら働いて家族の生活を助けた。20歳のときに結婚し、2人の子供の父親となったが、その後、トゥルク・テンジン・デレクの僧院で剃髪し出家した。1年ほど僧院にとどまったが、ビジネスをするため僧院を出た。ニャチュのホテルを生活の場にして、ニャクチュカ(雅江)県と成都の間で薬やその他の商品取引を行っていた。ロプサン・トントゥプはチベットに対する高い愛国心を持っていたため、地方当局のターゲットとなったのであった。