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フランス共産党 死刑執行猶予中のチベット人僧侶の釈放を求める

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(2004年11月27日 AFP)

(パリ)11月27日、フランス共産党のマリー・ジョルジュ・ビュフェ党首は、中国での連続爆破事件に関与したとして有罪宣告されて12月2日に2年間の執行猶予が期限切れとなるチベット人僧侶トゥルク・テンジン・デレクの釈放を求めた。フランス共産党の声明文には、次のように述べられている箇所がある。

「中国は、世界に門戸を開く機会である北京オリンピック開催に向けて準備段階にあるが、自国のいかなる人の人権をも尊重すべきである」

2002年12月、トゥルク・テンジン・デレクは侍従で地域の活動家ロプサン・トントゥプと共に、2002年4月に四川省の省都成都で起きた爆破事件(死者一名・負傷者数名)に関与したとして死刑判決を受けた。 さらに、四川省西部のカンゼ(甘孜)地域の爆破事件でも有罪とされた。ふたりは罪状を否定し、この件は国際的な抗議運動へと発展した。ロプサン・トントゥプが2003年1月に処刑されたが、トゥルク・テンジン・デレクは2年間の執行猶予付き死刑判決を受け、こうしたケースは終身刑に減刑されるのが一般的である。しかし、政治的に微妙な問題が絡むチベット人の扱いは他と違い、この減刑が果たして彼に適用されるかどうかは不明である。

米国もダーラ・ジョーダン国務省報道官を通して、11月上旬、次のように発表している。
「トゥルク・テンジン・デレクの非公開裁判は通常の手続きを踏んでおらず、さらに人民最高法院の判断も仰いでいないことについて、米国はこれまで中国に対して深い懸念を表明してきている。最近も、米政府高官たちが、ワシントンの中国大使館、中国外交部(中国外務省)、そしてトゥルク・テンジン・デレクが拘留されている四川省当局に対して、この問題を提起したばかりだ」

人権諸団体も、トゥルク・テンジン・デレク釈放要求をさらに呼びかけている。

フランス共産党
マリー・ジョルジュ・ビュフェ党首