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パウエル米国務長官、 中国政府にダライ・ラマとの対話を促す

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2001年8月2日
ワシントン(AP通信)

パウエル米国務長官は、先月の訪中の期間中、中国政府に対し、チベット亡命政権のリーダーダライ・ラマとの対話を始めるように求めた、と米国務省が発表した。

米国務省は、中国政府が内政干渉とするこのパウエルの干渉に関して、どのように回答したかは明らかにしていない。

会談の際、パウエルはチベット問題を含む人権問題を提起し、「これらの問題は、米国民と米中関係にとって重要である」と指摘した。

中国政府側からの非難に関わらず、ダライ・ラマは5月の訪米の際、ワシントンでブッシュ大統領、パウエル米国務長官らと会談を持ち、人権や宗教の重要性と、チベットの置かれている立場についての意見交換をした。

中国政府はチベットを中国の領土であると主張しており、ダライ・ラマをチベット独立支持者としている。

2日間のワシントン訪問中、ダライ・ラマは、中国・チベットの「共生の道を見つける必要性」を語り、中国がチベットと対話を始めるよう促した。チベットの人々は中国当局の支配により多大な苦難を強いられている、と語った。

北京へのジェスチャーで、ブッシュ補佐官と米国務省は、大統領はダライ・ラマを宗教指導者としての立場で受け入れた、と語った。ダライ・ラマとの会見は、大統領執務室でなく、住居で行われ、写真撮影は一切許可されなかった。

8月1日水曜日、中国政府は、スイス・ジュネーブでの人種差別に対する国連陪審員の前で、少数民族への対応の記録について次のように弁明をした。

「中国は多民族国家である。全てのグループの中の相互の尊敬、および人の共存は、重要な中国の伝統た」と、喬宗淮中国国連大使は語った。