2025年6月6日

日本、東京: 中央チベット政権(CTA)の情報・国際関係省(DIIR)は、 東京で開催された「第9回チベットに関する世界国会議員会議」の終了後、各国のチベット事務所代表者による年次総会を開催した。この2日間の会議は、情報・国際関係省のノルジン・ドルマ大臣が議長を務め、2025年6月6日に東京の晴海で開幕した。
冒頭の挨拶で、ノルジン・ドルマ大臣は、数多くの困難にもかかわらず、世界各地でチベット支援活動を推進している代表たちの献身と尽力を称賛した。また、チベット事務所が果たしている重要な役割に言及し、それらが事実上、中央チベット政権の大使館として機能し、チベットの大義への国際的な支持を得るうえで大きな貢献を果たしていることを高く評価した。
大臣は、国際社会、中国の一般市民、そしてチベットの人々という三つの主要な対象に向けた戦略的な外交の重要性を強調し、代表たちに対し、活動範囲を広げ、新たな同盟関係を築き、チベット支援の長年の支持者との関係を強化するよう促した。また、中国とチベット指導部間の対話を支持する議会決議や立法措置を確保し、チベット・中国間の紛争を平和的に解決する必要性を指摘した。
さらに大臣は、中央チベット政権の重要性と中心的役割を維持するうえで、チベット事務所が果たす役割を強調し、代表たちに対して中国の反体制派や民主化運動、そして権威主義的な脅威にさらされている他国との連携構築を促した。 大臣は、効果的な国際的な支援活動のための主要な戦略として、二国間および多国間の協議、同盟、およびパートナーシップの構築、そして世界的なシンクタンクとの連携を挙げた。
2日間にわたる会議では、ノルジン・ドルマ大臣と情報・ 国際関係省(DIIR)書記官のカルマ・チョイン事務局長が、ゴトン(ダライ・ラマ法王)の90歳の誕生日を祝う「慈悲の年」に関する議論を主導するほか、チベット事務所の運営強化や、ボランティアによるチベット支援グループ(V-TAG)の強化計画 についても話し合う予定である。
13か所のチベット事務所から代表者とコーディネーターが年次総会に参加しており、会議終了後には、国際的な儀礼、VVIP訪問の管理、外交、交渉、そして戦略的な利害関係者との関わり方に焦点を当てた、2日間にわたるプロトコル研修プログラムが開催される。
(翻訳:Yuki)