2026年2月17日

東京:チベット問題を訴える在日団体、ステューデンツ・フォー・フリーチベット・ジャパン(Students for a Free Tibet Japan:SFTジャパン)は、2月17日、ダライ・ラマ13世が1913年2月13日に行ったチベット独立宣言から113周年を記念し、文京シビックセンターで講演会と文化イベントを開催した。
司会はSFTジャパンの藤田祐子氏が務め、登壇者および来場者を歓迎した。続いてSFTジャパン代表のツェリン・ドルジェ氏が挨拶し、チベット独立運動の概要と本行事の意義について説明した。講演では、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士と、オーストラリア在住のチベット人活動家テンパ・タルギャル氏が登壇した。
アリヤ代表は、ダライ・ラマ13世がチベットの独立を再確認する公的声明を発するに至った歴史的・政治的背景について説明した。唐、元、明、清の各王朝時代から中華人民共和国成立後に至るまでの歴史に触れ、チベットは古来より独立した国家であったこと、また中国共産党指導部がチベット支配を正当化するため歴史を歪曲していると述べた。また、中国当局が進める植民地的寄宿制学校政策に言及し、その背後にはチベットの子どもたちから言語や文化、アイデンティティという不可侵の権利を奪う卑劣な目的があると指摘した。
来日中のチベット人活動家、テンパ・タルギャル氏は、「チベット内外の同胞が再び一つになるまではチベット正月を祝わない」とする自身の活動方針を語った。インド滞在後にチベットへ戻った際に逮捕され、2001年から2006年にかけて約5年間収監されたこと、2008年のチベット蜂起を受け再び拘束されたこと、その後2009年にインドへ逃れた経緯についても説明した。
日本政府および日本国民に伝えたいことを問われると、三点を挙げた。第一に、チベットのために焼身抗議を行った人々の苦しみとそのメッセージを伝えること。第二に、26年以上収監されているチョヤン・ケドゥプ氏の即時釈放を求めること。第三に、チベットの学校閉鎖や中国当局による植民地的寄宿制学校の設置について知らせることである。
オンラインで参加した九州大学の小林亮介准教授は、ダライ・ラマ13世が国外からの支援を得るために尽力し、青木文教らを通じて当時の天皇陛下に書簡を送ったことや、米外交官ウィリアム・ウッドヴィル・ロックヒルらに働きかけたことなどについて語った。
質疑応答では、テンパ・タルギャル氏が自身の活動の目的やチベットの現状についてさらに詳しく説明した。囚人は、チベット独立、ダライ・ラマ法王、チベット亡命政府を否定する内容の文書を受け入れ、署名するよう圧力を受けており、多くの獄房にはチベット人受刑者を監視するため、少なくとも2人の中国人スパイが配置されていると述べた。
会場では、日本の大学で学ぶチベット人学生らが文化パフォーマンスを披露し、会場を盛り上げた。
テンパ・タルギャル氏は今後数日間、他の行事に登壇する予定。日本語通訳はチュイデンブン博士が務めた。
――ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告





(翻訳:YK)






