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チベット人不在の聖火ラサ到着

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(2008年6月22日 Times Online)

6月21日、オリンピックの聖火は、中国人住民の群集から声援を受け、警察と自警武装集団に守られて、チベットの首都ラサの通りを運ばれた。

目撃者によれば、ラサのほとんどの店や事務所は閉められ、沿道にはチベット人住民の不在が際立っていた。

亡命中のチベット人の精神的指導者ダライ・ラマの伝統的住居であるポタラ宮の外で、聖火を迎えるイベントが開かれ、張慶黎・チベット共産党書記はスピーチを行い、政治宣伝上の勝利を収めた。

張書記は、3月14日にラサで起きた暴動以来、反対派と1950年以降中国の占領下にあるこの地域一帯に広がる混乱に対し、取締りを指揮してきた。

張書記は「今日の聖火リレーは、人民の燃える情熱を示している」と主張した。また、彼の言うところの「ダライ・ラマ派」を「完全に打ち砕く」ことを誓約した。

張書記の発言が、オリンピックは政治的であってはならないという中国の主張にどれだけ合致しているかは不明である。
中国政府によれば、156人の聖火ランナーのうち、半数がチベット人で、交代で聖火を運んだという。
政府の広報機関である新華社通信によれば、280万人のチベット人全てがこのイベントを楽しみにしていたという。

動乱後、チベットにおける長大なリレーの実施計画は、中国の政策に対する世界的な反発を受けて短縮された。