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チベット人、50年間の「血と涙」の垂れ幕を掲げる

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2001年7月27日
ダラムサラ

50周年記念日を抗議で祝う

7月19日、いわゆるチベットの平和的解放の50周年記念日。中国は5月23日よりもこの特別な日を祝賀しようと提案している。その日、ラサの住人達は「血と涙の」50年間を声高々にはっきりと思い出させるものでお祝いした。チベットからの報告である。

ポタラ宮殿近くにある電話通信センターの建物に巨大な垂れ幕がかかった。それには、チベット人は50年間の中国人の支配を祝う理由は無い、と書かれていた。そして、その年月は「血と涙」の日々だともあった。垂れ幕にはチベット人は記念日に抗議するだけでなく、ラサに着任した中国政府の代表部も破壊するとあった。

垂れ幕は中国語で書かれていたが、人々がさらに読む前にラサ警察が垂れ幕を引き上げてしまった。

この報告によると、同じような垂れ幕がシガツェの高等裁判所にも掲げられたとあった。

報告によると、中国当局はすでにこの事件を調べるため調査委員会を設置したという。当局は「犯人」は労働者階級の者ではなく、中国政府の施設で働く者ではないかと疑っている。

このレポートには、中国国旗を掲げるように命令されているにもかかわらず、多くのラサの住人は厳しい状況の中で屋根に旗を掲げるのを拒否しているともある。

ラサの住人の忠誠が信じられないため、 当局は7千名もの人々を盛大なパレードやお祭りに参加させるために、外部からトラックで連れてきた。

レポートによると、チベット人にとって残念なことのひとつは、千人以上の居住許可証のないチベット人がラサから追放されたことだ。多くの居住許可証の無い中国人は何もされず、ラサの街で働いて暮らすのを許されている。ラサのチベット人の中には、中国に2008年に北京でオリンピックを開催する権利が与えられた数日後に、このような種類の大きな差別的行動が起こったことを憂慮している者もいる。