2025年5月5日

東京:チベットハウス・ジャパンとセーブ・チベット・ネットワークが5月3日と4日の2日間、東京の築地本願寺でチベット・スピリチュアル・フェスティバルを共催した。このフェスティバルの目的は、チベットの精神的で慈悲深い文化を、東京で日本の人々やその他の人々に紹介して分かち合うことと、平和や調和、国際的共同体に対する意識を促進することである。
築地本願寺の木村共宏師と、チベットハウス・ジャパン代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士が来場者を歓迎し、1900年代初頭、ダライ・ラマ13世と西本願寺の大谷光瑞師の時代から続く、チベットと本願寺の歴史的関係について簡潔に語った。
トークイベントでは、東京大学の平野聡教授がチベットの歴史について、吉村均教授がチベット仏教とその日常生活への応用について講演した。写真家の薄井大還氏は、自身が撮影した写真を通してダライ・ラマ法王とカーラチャクラについて語り、東京大学の学生、乾将崇氏はチベット仏教の研究と自身の経験について講演した。高野山大学のゲシェ・テンジン・ウセル氏は瞑想に関するセッションを開き、チベット人写真家のカルマ・ドンドゥップ氏はチベット難民の話を写真で紹介した。
色鮮やかなチベットのルンタ旗がフェスティバル会場を彩り、来場者はその雰囲気を大いに楽しんだ。フェスティバルではポタラ学院、カワチェン、ステューデンツ・フォア・フリー・チベット、在日チベット人コミュニティによるブースも出店され、チベットの手工芸品やアクセサリー、衣類、書籍などが販売された。チベットハウス・ジャパンはチベットと仏教に関する書籍を販売したり配布したりした。カルマ・アートはチベットと、インドのチベット人の写真展を開催した。タシ・デレ・レストランとアマ・カレー、ボッキム・レストランでは、モモやトゥクパ、チベットクッキー、パン、バター茶などチベット料理が来場者にふるまわれた。
チベット人アーティストのテンジン・クンサン氏とゲニェン・テンジン氏、そして日本人アーティストの寺原太郎氏がチベットの歌や踊り、ゴルシェで観客を楽しませた。
日本の多くの人がこのフェスティバルを高く評価し、チベットの精神文化を学び、体験できるこのようなイベントを、今後も更に開催して欲しいと語っていた。アリヤ代表は閉会式で観客と参加者に感謝の意を表し、このフェスティバルが平和や調和、国際的な共同体の意識を高めるきっかけとなることを願うと述べた。
– チベット事務所の報告










(翻訳:T.M.)