2025年6月23日

東京:2025年6月21日、チベットハウス・ジャパンは「国際ヨガの日」を記念し、オンラインでヨガクラスを開催しました。このクラスは、米カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くギャルシェン研究所のゲシェ・チャプル・リンポチェ師によって指導され、竹下夕紀氏が通訳を担当しました。
冒頭で、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士は参加者を歓迎し、ヨガの一般的な重要性と、特にチベット・ヨガ「ケクセル」が心身の元素的調和を保ち、健康を増進する上でいかに役立つかを簡潔に説明しました。
ゲシェ・チャプル・リンポチェ師は、まず、昨年開催したクラスに引き続き、「九つの呼吸法(チベット語:rlung ro dgu phrug)」を指導しました。さらに、「ツァ(経脈:rtsa)」「ルン(風:rlung)」「ティクレ(エネルギーの球:thig-le)」に関する実践に基づいた五つのケクセル動作を教え、これらが五大臓器(肝臓・腎臓・脾臓・肺・心臓)の健康促進と、五つの煩悩(貪欲、怒り、無知、慢心、嫉妬)の浄化を通して、五智如来の智慧の実現につながることを説きました。
リンポチェによると、ケクセルには約40種類の動作があり、今回は新たにゴ・ジャン(頭部)、カン・ジャン(脚)、ラ・ジャン(腕)、トゥ・ジャン(上半身)、メ・ジャン(下半身)の5つの動きを紹介しました。
これらは、それぞれの身体部位のチャクラを活性化させるケクセルの動きであり、適切な呼吸法とともに実践することで、各チャクラが開き、心の最高の覚醒が得られるとされています。
チャプル・リンポチェ師は、インドのソーランにあるメンリ僧院で修行を積んだ高名なゲシェ(チベット仏教における最高学位のひとつ)であり、チベット語、歴史、ボン教に関する著書を多数執筆しています。現在はサンフランシスコに拠点を置き、ギャルシェン研究所の常駐教師として活動しています。
— ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告

(翻訳:中山直子)