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チベットでの異例の抗議デモの映像が公開される
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2022年10月28日
スタッフ・レポーター

2022年10月28日BBCニュース

ツイッターより

厳格な新型コロナウイルス感染症対策に反対する、チベット自治区の首都ラサでの、まれに見る大規模な抗議と思われる映像が明らかに

ソーシャルメディアに掲載された多くの映像には、何百人もの人がデモに参加して、警察と衝突している様子が映っている。ほとんどの人が漢民族の出稼ぎ労働者と言われている。
ラサでは感染の波との闘いの中、およそ3カ月間、ロックダウン(都市封鎖)措置が講じられている。
中国でチベットは、監視が最も厳しい地域の1つである。
抗議デモは水曜日の午後に行われ、夜まで続いたという。
動画の1つには、何百人もの人が通りに集まっていて、役人が通りの一端をふさいでいる様子が映っている。平静さを保つようにという呼びかけの声が拡声器から聞こえて来て、役人も「分別をわきまえて戻ってください」と言っている。

もう1つの動画には、多くの人が夜に通りにいる様子が映っており、さらに、その場面についてコメントしている人の声が聞こえてくる。
「留め置かれている期間があまりに長すぎます。この地域にいる人の多くが、出稼ぎに来たばかりなのです。中国本土で稼げれば、みんなここに来ないでしょう」と標準中国語で語っている。
さらにもう1つの動画には、「家に帰りたいだけだ」という見出しがついており、通りを行進している人たちが映っている。
BBCは、動画の幾つかが最近ラサで撮影されたものであるということを確認している。これらの動画は中国のソーシャルメディアから削除されたが、ツイッターに再投稿された。
チベットの情報筋が報道機関であるラジオ・フリー・アジアに伝えた話によると、抗議をしている人たちが、制限が解除されなければ「火をつける」と警告したという。これが何を意味しているのかは、はっきりしていない。
別の情報筋は、市民と警察官の間のもめ事が暴力的なものになる可能性があると懸念されていると述べている。
全文は、こちらでご覧ください。


(翻訳:t.m.)