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オジュランド議員、欧州議会にチベット人権への対応を要求

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(2011年9月27日 ブリュッセル)

昨日ストラスブールで欧州議会が開かれ、欧州議会第3位の規模をもつ政治団体ALDE(欧州自由民主同盟)のエストニア人議員クリスティーナ・オジュランドは、政治的重要性についてスピーチを行い、その中で、先日チベットで起こった僧侶の焼身自殺についてとりあげた。焼身自殺をはかったのはチベット北東部アムド地方キルティ僧院の2名の10代僧侶であった。

オジュランド議員は、今回の件により中国の抑圧政策に対する抗議を理由とした焼身自殺犠牲者が、今年で4人となった事を強調した。

「このような過激な抗議行動には、歴史あるこの地域の自治権及び宗教の自由を求め続けているチベット人の絶望が表れている。相次ぐ自己犠牲の抗議活動により、チベット人が人権侵害及び文化的虐殺に対して徹底抗議している事を示している」と語った。

「 チベットの人権状況に対し、中国を含めて更に徹底的に取り組むため、EU連合及び加盟国の支援が必要」とも述べた。

オジュランド議員はまた、ネパール政府によるチベット人亡命者についての懸念もあげた。

今年3月16日、19歳のロブサン・プンツォク僧侶がキルティ僧院にて焼身自殺を行った。この事件の影響により当寺院は厳しい管理下におかれる事となった。こうして日常の宗教習慣は崩壊され、寺院の僧侶や地域の人々の行動の制限が続いている。

ロブサン・プンツォクの痛ましい死から数ヶ月後の8月15日、チベット東部カム・カンゼ地方ニャツオ僧院の29歳ツェワン・ノルブ僧侶が自身に火を放ち死亡した。

4人の僧侶全員が、焼身自殺をはかる前にチベットの宗教の自由とダライ・ラマ法王の帰還を訴えた、と報告されている。


(翻訳:Hiromi Fujita)