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「ダライ・ラマ法王は生き仏」——ヒマーチャル・プラデーシュ州のドゥマル州首相が語る

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(2010年12月9日 ダラムサラ)

Orissadiary.com
アーヴィンド・シャルマ 記

ダライ・ラマ法王は9日朝、亡命チベット議会がヒマーチャル・プラデーシュ州のプレム・クマール・ドゥマル州首相と同州立法議会(ヴィダーン・サバー)のメンバーに敬意を表してダラムサラの主寺院で開催した歓迎朝食会に列席した。

この歓迎朝食会には、コングレス党の党首であるヴィディヤ・ストークス女史やヴィダーン・サバーのトゥルシ・ラム議長のほか、亡命チベット議会の常任委員会のメンバーも参加した。

ドゥマル州首相は、歓迎朝食会に招かれたよろこびを表明し、「チベット仏教最高指導者であるダライ・ラマ法王は現代を生きる最も偉大な仏陀であり、現代の仏陀であり、マハトマ・ガンジーが伝えた平和と非暴力の継承者である」と語った。

ドゥマル州首相はまた、「ヒマーチャル・プラデーシュ州立法議会の冬季セッションがダラムサラで開催されると決まったとき、ダライ・ラマ法王の祝福を授かれるまたとない機会になるかもしれないと私も閣僚も思った。ダライ・ラマ法王がダラムサラにおられるというだけでも、ヒマーチャル・プラデーシュ州の者は恵まれている」と語った。

さらにドゥマル州首相は、「インドとチベットには宗教的な絆を大切にしてきた歴史がある。私はダライ・ラマ法王の福寿御長命を祈念申し上げるとともに、チベット問題が早急に解決され、インド人とチベット人の関係が今後も開花し続けることを願っている」と語った。

ダライ・ラマ法王はこれを受けて次のように語った。

「インドとチベットは先生と生徒のような関係です。さらに私の教師であるテンジン・ギャルツェン師とリグジン・テンパ師はヒマーチャル・プラデーシュ州の人ですから、私は生徒としてヒマーチャル・プラデーシュ州に特別な縁を感じています。

これまでの50年を越える亡命生活のなかで、ヒマーチャル・プラデーシュ州は、私が仏教と人間性の向上の促進に力を尽くすことができるよう、チベット本土にいるチベット人の窮状に光を当てることができるよう助けてくださいました。そのようにして縁起を示してくださったのです。

我々はお互いのことがよくわかっていますから、このような席が設けられるといつも昔からの友人にようやく会えた気持ちになります。

この50年間、私は州首相が交代するのをこの目で見てきましたが、それはつまり、インドの民主主義の長所を見てきたということであり、有能なリーダーが民主的に選ばれ、政権が託されるのを見てきたということなのです」

ダライ・ラマ法王はまた、ビハール州にある仏教寺院を訪問したときのことを振り返り、次のように語った。

「その州首相は、『仏陀の祝福により、ビハール州は発展していくことでしょう』と期待を込めて語られました。そこで私は『けれども、仏陀の祝福のみでそれが実現するならば、ずっと前に発展していたはずです』と申し上げました。『現実的な発展は、仏陀の祝福とともに州首相の現実的な行動があってこそ生まれるのですよ』と申し上げたのです」