2025年6月8日

東京(日本)-2025年6月8日:中央チベット政権の情報・国際関係省は、世界13か所にあるチベット事務所の代表および調整役を対象に、プロトコールと呼ばれる国際儀礼(※以下、プロトコール)、外交、利害関係者との関係構築に関する2日間の集中研修プログラムを開始した。
6月8日に開始されたこの研修は東京で開催され、参加者に対して、プロトコールの基礎知識、異文化コミュニケーション、要人訪問の対応、戦略的外交に関する包括的な理解を深めることを目的としている。カリキュラムにはそのほか、交渉術、利害関係者の関与戦略、紛争解決のための必須ガイダンスも含まれる。
プロフェッショナルとしての立ち居振る舞いや対人スキル、ビジネス開発に特化する世界的なコンサルティング企業「プロトコール・インターナショナル」から招かれた、プロトコール分野の第一人者であるマーク・ヴァーヒュル氏とマリス・ラルシュ・メレ氏が指導を担当した。
この研修の主要なテーマの一つは、「優先順位は特権ではなく責任である」という概念であり、外交におけるプロトコールの目的と応用に焦点を当てたセッションが行われた。参加者たちは、自信と権威を示すための実践的な手段、好意的な公的イメージを維持する方法、そして政府や公的機関の枠を越えた異文化間のチームワークを促進するための手法について紹介を受けた。
研修で取り上げられている主なテーマには、国際関係における外交的ホスピタリティ、戦略的ネットワーキングと要人対応を伴うイベント運営、紛争解決と効果的な交渉術、プロトコールにおける(ソーシャル)メディアと安全保障の役割と影響、国際的なプロトコールにおける優先順位の応用、そして座席の不手際への対応などが含まれる。本研修は、中央チベット政権を代表する各国の国際担当者が、国際社会において専門性と自信をもってチベットを代表できるよう、その資質と実務能力を高めることを目的とするものであり、情報・国際関係省の継続的な人材育成の取り組みを反映している。
2025年6月、各国のチベット事務所の代表および調整役は、東京で開催された第9回チベットに関する世界国会議員会議に出席した。そして、6月6日から9日にかけて、中央チベット政権の情報・国際関係省の主催したチベット事務所代表者たちによる年次総会、およびプロトコール研修に引き続き参加した。
(翻訳:ふんまいき)