2025年1月18日

東京:チベットハウス・ジャパンでは、チベット人と日本人が先日の地震で犠牲となられたチベットの人々のために、また、一刻も早い事態の回復を願って祈りを捧げた。チベットハウス・ジャパンと在日チベット人コミュニティ(TCJ)によってこの祈りの集いは企画され、最初に、壊滅的な地震で命を落とした人々を悼み、短い黙祷が捧げられた。
ポタラ・カレッジのチベット仏教講師であるクンチョク・シタル氏が、祈りと真言の読誦(どくじゅ)を先導した。読誦には、中庸の状態(調和のとれている状態)で聞くことによって解脱するバルド・トドゥル、菩薩の行いであるチョジュグが含まれ、観音菩薩とターラ菩薩の真言も唱えられた。小林師は日本語で祈りを先導し、般若心経を読誦した。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表は、被災地で苦しむチベット人への連帯を示した参加者に感謝の意を表した。また、アリヤ代表は、ニュースで入手可能な情報に基づいて現状を報告したうえで、今回の地震はインドプレートとユーラシアプレートの摩擦によるものだと報道されているが、その主な原因のひとつは、中国がこの地域でダムを建設し続けていることだと述べた。また、ダライ・ラマ法王が、この災難を菩薩の道を修行する糧とするよう助言されたことを伝えた。
1月7日、チベットのシガツェ市ディンリ県周辺でマグニチュード7.1の地震が発生した。中国当局は死者126人とし、救助活動は効率的に行われたと主張した。
ダライ・ラマ法王と中央チベット政権(CTA)はチベットの人々との連帯を表明し、祈りを捧げた。
日本人の参加者は、祈祷会への参加によって、若干、気持ちが落ち着いたものの、今回の災害を嘆いた。日本チベット国会議員連盟の山谷えり子会長と長尾敬(たかし)元議員は、これに先立ちチベットハウス・ジャパンを訪れ、連帯と支援を表明した。
–ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告
(翻訳:稲田かおり)