2022年9月5日
日本、東京
スタッフレポーター

東京:在日・在韓チベット人は2022年9月3日、『第62回チベット民主化記念日』の記念式典を開催した。式典は対面とオンラインで開催され、チベット国歌の斉唱で幕を開けた。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表は、中央チベット政権(CTA)の声明を読み上げ、民主主義の重要性や、チベット亡命社会において民主主義がダライ・ラマ法王の祝福の下でどのように発展してきたかについて述べた。また「地域社会の発展と、祖国で自由と正義を求めるチベット人の奮闘の継続のためには、民主主義制度を正しく理解し実践することが必要不可欠である」と述べた。
チベットハウス・サウスコリアのゲシェ・ナムカ師と、在日チベット人コミュニティの小原カルデン氏が挨拶を行い、チベットのアイデンティティ、文化、宗教を守り、団結することの大切さについて述べた。さらに、このような会合にもっと多くのチベット人が参加し、亡命の目的を思い出すようにと呼びかけた。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のタシ・ヤンゾム事務局長は、CTAからの最新通達として、任意の課税であるグリーンブックや最近実施された人口調査に関する情報を周知した。
会の最後にアリヤ代表は、著書『 Harnessing the Dragon’s Fume(仮邦題:龍の毒霧を晴らす)』のチベット語版(`brug gi dug rlangs la kha gtad)が情報国際関係局(DIIR)から出版されたことを発表した。この本の内容を簡単に説明し、チベット人の若者がチベットの歴史や現状を学び熟知することがいかに重要であるかについて言及した。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所で対面参加者には、この本が配布された。チベットハウス・サウスコリア代表のゲシェ・ナムカ師はアリヤ代表の尽力に謝意を述べ、この本を韓国語にも翻訳する計画を明らかにした。
参加者は、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所が主催した記念式典に感意を表した。また、今後このような会合を開催するにあたり、いかにしてより多くの参加者を集めるかについて、真摯な意見が寄せられた。
-ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告


(翻訳:S.Suzuki)