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2008年デモに参加した僧侶が死去

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(2011年4月4日 ダラムサラ)

ダラムサラ:チベット北東部にあるラプラン・タシキル僧院の僧侶が、2008年の平和的なデモ行進参加を理由に中国警察に逮捕され、拘留中の殴る蹴るなどの拷問の末、4月3日、死亡した。

ジャムヤン・ジンパ(37歳)は、2008年4月9日、ラプラン・タシキル僧院において、中国警察に囲まれる中、外国記者団の前で、恐らく死を覚悟した上、中国の人権弾圧、宗教の自由などを批判した。

デモ行進後、ジャムヤン・ジンパ以外の参加者は身を隠したが、彼は僧院へ戻ったため、中国警察が僧院へ乱入し、暴行を加え、手足の骨を折った上、僧院の部屋から連れ去った。

警察は、10日間にわたる、殴る蹴るなどの拷問の末、瀕死の状態になったこの僧侶を家族に引き渡した。

それ以来、3年間、彼の年老いた両親はこの僧侶にできる限りの治療を受けさせ、再び彼が自分の足で立って歩くことができるようにと、最大限の努力をしてきたが、彼らの希望はついにかなうことなく、ジンパは2011年4月3日に自宅で息を引き取った。

このような中国当局の拷問によるチベット人の死に関する報告は途切れることがない。

ジャムヤン・ジンパは、父ロプサンと母ツェロの子として、ラプラン地方のサンゴクに生まれた。
1993年、インドにあるTCV(チベット子供村)スージャ校に通った。
1996年、チベットに帰国、ラプラン・タシキル僧院にて仏教を学んでいた。
お寺にいる間、多少の英語を話せるため、観光客のガイドとしても働いていた。