2018年2月21日
日本、東京
チベット亡命政権ロブサン・センゲ主席大臣が、言論テレビで国家基本問題研究所櫻井よしこ氏理事長の独占インタビューに応じた。また、同日、センゲ主席大臣は、北海道新聞、Japan Times、Newsweek、毎日新聞の取材にも応じた。
取材の中で、センゲ主席大臣は、中国政府のチベット弾圧政策、チベットの文化・宗教に対する脅威、チベットの自然環境破壊の影響について語った。チベット高原に水源をもつ川の恩恵を受けている人は数十億人いる。また、チベット人の非暴力の戦い、チベット亡命政権の中道政策、ダライ・ラマ法王の転生者認定プロセスについて国際社会の支援を求めた。
櫻井理事長は、このほど、新刊「チベット 自由への闘い ダライ・ラマ14世、ロブサン・センゲ首相との対話」を上梓しており、センゲ主席大臣はこのことについて、謝意を述べた。同書には、チベットの自由と正義の戦いに日本人が協力すべき理由、中国によるチベット侵攻、故郷へ戻る希望を持つチベット人、中国政府の脅威、チベットに自由を取り戻そうと抵抗する人々、ダライ・ラマ法王・センゲ主席大臣との対話などが盛り込まれている。センゲ主席大臣は、多くの人が同書を読み、チベット問題に広く関心を持つことを期待すると語った。
同日夜、センゲ主席大臣は、千葉工業大学主催のレセプションに参加した。千葉工業大学は、今年、同大学で学ぶ3人のチベット人学生に奨学金を支給する。センゲ主席大臣は、現在千葉工業大学で学ぶ学生テンジン・クンガ、テンジン・ナムギャルとも交流した。
(翻訳:亀田浩史)