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著名なチベット人僧侶、拷問され7年の刑

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(2012年9月19日 CTA

Yonten Gyatso/File photo

【ダラムサラ】チベットの言語や文化の存続および団結に力を尽くし、チベット人のまとめ役でもあった、アバ、カシ僧院のトップ僧侶が、6月18日に7年の刑を言い渡された。

アバ人民中級法院は、2008年チベット抗議以降の政情および昨年10月17日に焼身抗議したテンジン・ワンモの情報や写真を国連人権委員会に報告した罪でロ・ユンテン・ギャツォ(37)を起訴したとされる。現在、ギャツォは四川省メンヤンにある拘置所に収容されている。

昨年10月18日、ギャツォはアガで理由がわからないまま行方不明となり、以後8ヶ月間、足取りがつかめない状態であった。しかしながら、信頼できる情報筋によると、実際にはアバの軍当局者と成都の治安当局者がギャンツォを秘密裏に拘留し、無理やり四川に連れていったとのこと。彼は四川、ブンヤンの拘置所に入れられ激しい拷問を受け、自殺を考えるまでに追い込まれた。その後、アバの拘置所に引き渡され、人民中級法院より7年という厳しい刑を受けた。

Yonten Gyatso behind bars at an unknown location

ユンテン・ギャツォは、カシ僧院で指導者および宗教管理委員会の委員長として重要な位置についていた。1992年には、地元実業家の経済援助を受け、チベット学校をカシに設立することにも尽力し、学校ではチベット語を教えた。また、失われつつあるチベットの宗教、文化、言語、伝統、倫理観を保護するためにアバ一帯で知識人を招き、チベット人のアイデンティティーを守る活動を積極的に行った。たゆまぬ努力と決意で、チベットの人々へダライ・ラマ法王の教えを広め、団結を促した。

カシ僧院はアガ中心街の西2キロに位置している。

 

 

 

 

 


(翻訳:パドマサマディ)