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1000人以上のロシア人仏教徒がダラムサラでの法話に出席

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(2010年12月1日 ダラムサラ)

ロシア連邦から何千人もの熱心な仏教徒が、法王の法話に出席するため、亡命政権のあるダラムサラを3日間訪れた。

法王は11月30日から12月2日、ロシア人僧侶の求めに応じ、ギャルセー・トクメー・サンポの37の菩薩の実践と、グヒヤサマージャの導きを説いた。

始めに法王は、今回の法話は、数年前にロシア人僧侶がダラムサラに訪れたいと希望していたことにより、実現したと伝えた。

カルムイク共和国の精神的指導者、テロ・リンポチェは、報道陣に対し、「今回の法話はもともと、ロシア人僧侶の求めによるもの。私たちは何年もの間、法王をロシアにお招きしようとしてきたが、所々の理由で実現しなかった。そのため今回、ダラムサラで法話を行うことになった」とした。

テロ・リンポチェは「大半の宗教が和をもって共存する、インドという神聖で素晴らしい国に来ることができ、私たちは幸運だ」と述べた。

「私たちは外側の要素と調和がとれると心から信じているが、そのためには、私たち自身の精神的な状態を整え、前向きに考えることを学ばなければならない。法王の法話で、私たちは、無知による闇と悲観的なカルマから抜けだし、21世紀の人類に大きな利益をもたらすだろう。そしてその前向きな姿勢が、次に来る世代にも受け継がれていくことを望む」とした。

カルムイキア、トゥヴァ、ブリヤートの3共和国から来た1035人と、54カ国から来た4000人以上の人々が法話に出席した。

そこには、ロシア連邦議会の4人を含む政府要人、カザフスタンの財務大臣、カルムイキア共和国の前大統領もいた。

テロ・リンポチェは、「昨年は、ロシアからだけで800人を超える巡礼者がこの法話に出席した。それは私たちの想像をはるかに越す人数だった。しかしすべてはうまくいき、この場を借り、テロ・リンポチェの支援と貴重な助言、モスクワチベット事務所、チベット救済基金、そしてこの法話が無事に進むよう、惜しみなく働いてくれたすべてのボランティアの方々に、厚く感謝する」と話した。


(翻訳:長沼)